【26】 ページ26
目を覚ますと目の前には軍服を着た水色の髪をした優しそうな青年がいた
その姿は何度も写真を見ていたからすぐに分かった
「い、ちごひとふり……？」
「はい、粟田口吉光による唯一の太刀・一期一振と申します」
ニコリと効果音が聞こえそうな笑顔を見せる一期一振は、写真で見るよりも品のある風格、雰囲気がある
俺は傍らに置いておいた本体である刀に目線を向けると刀は一期一振の手元に置かれていた
「あ、あの 一期一振さん？ この状態は恥ずかしいんで起きてもいいですか……？」
言い忘れたが俺は今一期一振に膝枕をされているのだ
きっと俺が畳で雑魚寝していたから枕代わりに膝を貸してくれたのだろう…
「主に何て礼を言えばいいのか…
私を解き放ってくれただけでなく、弟達の面倒までもみていただいて……」
「おいおい、俺は審神者だぜ？ お前達刀剣男士の面倒見んのが仕事だから気にすんな」
俺と向かい合わせに座る一期一振は先程とは打って変わってシュンと小さくなっている
だが、一期一振が色々考える事は無いのだと励ます
「それより、弟達に会いに行かなくていいのか？
皆お前の事を待っているから」
そんな事よりも一期一振を待っている奴らの所へ連れていこうと思い、提案をしてみる
一期一振は少し考える素振りをし、黙り込む
｢やっぱ、少し会いずらいか？
何なら、夕餉の時にでも…… って、お前怪我してるじゃねぇか！！｣
一期一振をよく見るとあちこちに細かい傷がついていた、何で俺は気付かなかったんだ！
｢あ、大した傷ではありません お気になさらず｣
｢何言ってんだ！ 痛い時は痛いと言え！
大丈夫とか我慢するんじゃねぇよ！！！｣
大丈夫と言い傷を隠そうとする一期一振の腕を引き、審神者部屋を出る
確か今、手入れ部屋は誰も使っていないからゆっくり休めるはずだ
｢いいか、一期一振…
ここで我慢することはねぇ、痛い時は痛い、戦いたくないなら嫌だとちゃんと自分の意思を伝えてくれ……｣
きっと今までは怪我をしていても手入れをしてもらえず我慢する癖がついているんだろう、
この本丸の奴らは皆そうだ、痛いくせに我慢して、怖いくせに強がって、
俺がお前達を変えてみせるからな……
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更新遅れてすみません！
これからはまたコツコツと更新していこうと思うのでよろしくお願いします！
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せーさん(プロフ) - 九十九さん» コメントありがとうございます！ 主人公の性格が迷子になってることが多いですが生暖かい目で見守ってあげてください(白目) (2018年1月15日 22時) (
レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 夢主、ノリツッコミ上手いｗｗ (2018年1月15日 21時) (レス) id: 6ccd555bc2 (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【湊様】ご報告ありがとうございます！これからもよろしくお願いします☆ (2017年12月19日 21時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 失礼します！膝丸の髪色は薄緑かと...お話面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月12日 17時) (レス) id: ecb435e21b (このIDを非表示/違反報告)
せーさん(プロフ) - 【海猫ライアー様】ご報告ありがとうございます！さっそく直させてもらいます(￣▽￣;) こ、こんな駄作を面白いと言ってもらえるなんて(TT) ありがとうございます！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 67dd8b59a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せーさん | 作成日時：2017年1月21日 8時
