食べないでください５ ページ6
以前空気は最悪、いやもう災厄と言っても過言ではないだろう
ひたすらに機嫌が悪くなり続けるフロイド先輩と、先輩を煽り続けるマレウスさん…相性悪いなぁ…
だが折角魔法をかけてもらって悪いがこれ以上場を悪くするわけにはいかない。
もしフロイド先輩が暴力…なんてことになったら考えるだけでアズール寮長の胃が痛むだろうなぁ…それに、その場にいたのに止めなかった私にも何かしらの罰がありそうで…寧ろそちらの方が怖いと言うのが本音だ…
マレウスさん少しだけだったけど楽しい時間をありがとう。また学園であったらちゃんとした席を設けてお茶会でもしましょうと心の中で礼を述べ開け放たれていたドアの方へ歩く。
私に気づいたマレウスさんはにこやかに私を見てまたなと呟く。そんな彼に深く頭を下げて部屋から出る。
そして今来たと思わせるような態度で言葉を紡ぐ
『おぁ、どこだここ？？』
初めてきた場所のように振る舞い、開いた扉から顔を少しだけ覗かせてフロイド先輩に驚いたフリをする。
『ゲッ…先輩…』
と呟いて逃げればほら、先輩は顔に笑みを浮かべマレウスさんに興味をなくして私の方へと歩み寄る。良かった。先輩が気分屋で本当に良かった。このまま走りながらどこに行こうと迷っているとふと私の後ろに影が射す。振り向こうとした瞬間
視界の端にアズールブルーの髪が迫ってきていたのが見えた
あ、終わった…
そう思った瞬間私は廊下に乱雑に置かれていた本に気づかず躓いてしまった
あぁ〜地面が私のファーストキスかぁ…もうちょっとマシなやつが良かったなぁ…
つい反射で目を閉じてしまう。あぁ、地面までの距離が長い気がする…
ﾌﾆｯ
………痛くない？？てかなんか柔らかい…
意を決して目を開けると目の前にはフロイド先輩の顔
そして先輩の体の上にいる私
え………
フ「いってぇ〜、子魚ちゃんどじすぎ〜」
と話しつつ私を上に乗せたまま頭をよしよしする先輩
『！？！？！！？？！？』
一瞬にして真っ赤になる私の頬。それを見てフロイド先輩は昔の泣き虫アズールみてぇ！とけらけらと笑い始める。急いで逃げようとするが先輩がそんなことを許す筈もなくいともたやすく捕らえられてしまう。
『せttｒｒっｐaa！？！』
フ「何その言葉…ちゃんと喋ってよ」
言葉にもならない悲鳴を上げている私をゲラゲラと笑う先輩。
こ、この鬼！！！！！！！！
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ウバザメ - 最初から楽しいが連続してる・・・！最高です。楽しい！更新楽しみにしています！ (2022年3月31日 22時) (
レス) id: 8fc76d1beb (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛かった……！ 更新楽しみにしています。 (2021年9月20日 19時) (レス) id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのもっけ - とても面白かったです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年11月14日 1時) (レス) id: 73b959674c (このIDを非表示/違反報告)
栖 - 初めまして。貴方様は文才の神ですか？最高すぎます......。夢主ちゃん可愛すぎません？母性がぁ....ってなってます(?)これからも更新頑張ってください！ (2020年10月25日 3時) (レス) id: 8d0d2487b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怱 | 作成日時：2020年8月26日 1時
