殺して １ ページ2
華 「ほら、早くしなさいよ！」
蹴られて、机に勢いよくぶつかる。
「うわっ！やめろよ！」
「やだっ！」
華 「何してるのよ、みんなが可哀想♡」
あなたが、やったんじゃない…
『やめて…』
華 「はぁ？こんな楽しいことやめるわｋ…」
教室のドアが開く音がする。
ああ、【王子様】たちだ…
この学校の王子様のそらまふうらさかとかいう四人。
「きゃー！真冬様ー！！」
「彼方様！今日お茶でも！」
「かっこいい！！」
教室の女子たちが騒ぐ。
王子様たちが来たら、やめるんだね。
自分を可愛く見せたいから。
そ 「ん？」
私が立ち上がろうとしていると、王子の一人と目があった。
まずい…
そ 「大丈夫？」
手を差し伸べる王子様。
本当なら、ここで手を取りお礼を言いたい。
でもね…
華 「…」
【アノ子】が睨んでくるから、だめなんだよ。
ごめんね、せっかく、手を差し伸べてくれたのに。
『大丈夫です、ありがとうございました』
手は取らずに立ち上がる。
そ 「え」
意外でしょ？王子の自分の手を取らないだなんて。
そんなことを考えながら、ホームルームぎりぎりまで
適当なところで暇をつぶす。
あの教室になんて、できれば居たくないから。
もし…王子様に話しかけられたら、大変でしょ…？
―――――
先 「今日は席替えをする、一人ずつくじを引いて、移動しろ」
席替えなんて、一番嫌いだ。
だって、【アノ子】と近くになってしまったら、次の席替えまで
授業中までいじめられる。
でも、もう一つ近くになりたくない人たちがいる。
それは、王子様たちだ。
王子様の隣になったものは、次の席替えまでいじめられるという。
まぁ、私の場合、もうすでにいじめられてるけどね。
ぼーっと考えていたら、私の番。
どうか、王子様の近くじゃありませんように。【アノ子】の
近くじゃありませんように。
そう強く願って、くじを引いた。
席は、窓側の一番後ろ。
よかった、今回はあたりかもしれない。
だって、隅で小さくいられるでしょ？
王子様がここになることはありえないだろう。
と思っていた自分が馬鹿だった。
そ 「あ、俺ここだ」
ま 「あ！僕ここです！」
う 「ここか…」
さ 「ここだ！！」
…こんなこと、ありえないでほしかった
だって、隣は王子のそらる、王子のまふまふ
前の席は王子のうらたぬき、その隣は坂田
ここまで最悪な席になったことは、人生で初めてだ…
華 「っ…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 814人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
【歌い手】いきなり超名門の歌専門学校に連れてかれたんですが◇Part2◆【実況者】
歌い手リスナーだったのに今じゃ歌い手の他にも色々やってます!?ーボカロPは歌い手...
私が帰る場所 3【skt】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どうぶつ(プロフ) - やばい!!!泣けた!!! (2018年8月3日 23時) (
レス) id: 07d0afdaa9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - とても良かったです！ (2018年7月27日 16時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 紅蓮さん» 返信がものすごく遅れてしまって、本当にごめんなさい！ありがとうございます！ (2018年7月4日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 一話から見てて面白いです。頑張ってください！ (2018年6月8日 17時) (レス) id: fa1bbbe3ca (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 映月さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません！ありがとうございます！！ (2018年5月11日 23時) (レス) id: df76df93db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：織姫 | 作成日時：2018年3月5日 19時
