被加虐貪愛【ふらり火様リクエスト：被加虐愛染続編、鞭】 ページ36
良くできたら、褒美をやる。
其れは子供もペットも、躾では同じだ。
だから。
「流華、今日は好きな玩具で遊んでやる」
中也は、流華の髪を優しく撫でる。
本日の任務で、彼女は実に良い働きをした。其れを褒める為に飴を与える。
獣のように手も足も床につけて、彼女は中也が玩具を収納する箱へと這い寄っていく。
そうして咥えて戻ってきた物を、主人の手に乗せる。
「はっ！」
中也は其れを見て、思わず笑う。
「褒めてやるってのに、鞭を希望かァ？」
変態。耳元で囁いてやると彼女の肩がびくり、と跳ねた。
「良いぜ、可愛がってやる」
ぺろり。革の鞭を舐めて中也は微笑んだ。
その姿に流華の瞳は甘く溶ける。
『お願い、します…。
鞭打ってください』
深く頭を垂れて、中也の脚に甘えるような口付けをする。
その真っ白な背に。
中也は力一杯、黒皮を振り下ろす。
乾いた音。それとともに、残る赤い痕。
その光景はほとんど芸術だった。
何本も無造作に走っていく、蚯蚓腫れ。
傷痕は、流華が身じろぐ度、呼吸する度、皮膚とともに動く。
まるで、生きた蛇が何匹も白い肌の上を這いまわっているような景色。
『嗚呼っ！！中也、いたぃ…』
「はっ！良い声で啼くな」
甘い悲鳴が、中也の加虐性に油を注ぐ。何度も何度も振り下ろす鞭。
その乾いた音で、流華の体がゆらめくように跳ねた。
「可愛いなァ」
『…はぁ…ありがとうございます』
すりすり、と足元に擦り寄ってくる流華。
中也は其れを心底に愛おしむように抱きしめて、強く鞭の痕を撫でる。
その痛みにまた恍惚と震える目が堪らなく甘い。
「愛してるぜ、流華」
そっと、彼女の額に唇を落とす中也。
その愛情表現に、流華は眼を細める。
『中也、私も』
二人の微笑みが絡まって。
ゆっくりと唇が重なった。
――――
リクエストを頂きました。
ふらり火様誠にありがとうございます！
このようなモノでよろしかったでしょうか？
可能であれば感想をお願いいたします。
2016年11月27日ちょこ
人形師と試用期間【翠輝様リクエスト：人形師シリーズ続編】→←屋上の幽霊と昼食を【きーまかりー様リクエスト：「屋上の幽霊」続篇】
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ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お待たせしました！先刻其の１１にてアップ完了いたしましたのでご確認お願い致します。 (2017年10月29日 22時) (
レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - パピルスさん» お久しぶりです！！お返事遅くなり申し訳ありません！！(;´･ω･)リクエスト誠にありがとうございます！！10/27-29日頃アップにて書かせて頂きます！少々お待ちくださいませ！ (2017年10月26日 0時) (レス) id: 25228574eb (このIDを非表示/違反報告)
パピルス - 記憶の雨の続編をリクエスト宜しいでしょうか。何年か過ぎて生まれ変わった２人を書いて頂きたいです！記憶は全くないけど何処か知っているような感じで惹かれ合うお話を書いて頂きたいです！お願いします（人´∀`*） (2017年10月23日 23時) (レス) id: 8aa7434c54 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 黒鶫文佳さん» お待たせいたしました！！其の7にてアップさせて頂きました！ご確認よろしくお願いいたします！ (2016年12月9日 18時) (レス) id: be59381d22 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ふうかさん» お待たせいたしました！先刻其の7にてアップ完了致しましたのでご確認くださいませ！ (2016年12月8日 23時) (レス) id: 2bc1ed36c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koro0311ko1/
作成日時：2016年10月28日 21時
