夢見るシエル荘４章 (ページ7)

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＃100 【お誘いと優しさ】ページ7

#You side

泣きに泣いて出るものが体から出きった今
お腹がすいて仕方がない
こんな時でも人間腹は減るのだな

『リビング行くか』

下に降りると

『あ、海人』

中「おお、お目覚めですか～」

『皆は？』

中「もう戻ったよ」

『海人は何してんの？』

中「俺？俺は、別に」

『なんじゃそりゃ～あーお腹すいた～』

中「肉、残ってんのお前のだから」

『ええこんなに？嬉しい～ないと思ってた』

そこそこの量のお肉がお皿に取り分けてあった
皆の優しさが見える

『海人』

中「んー？」

『ありがとう』

中「なんだよ急に」

『なんとなく～？』

ご飯を食べ終えテレビを見てる海人の隣に座る

『ん』

中「あ」

前に作ったお紅茶をまた作り渡す

中「さんきゅ」

ニコーッと笑い私からマグカップを受け取る
可愛い。

『海人はさ、失敗したときとか辛いときどうやって立ち直ってる？』

中「なに嫌なことあったの？」

『いや、そうじゃないけど。参考にね？』

中「そうだな～ひたすらゲームする」

『それじゃいつもと一緒じゃん(笑)』

中「えーあとは～あ好きな音楽聞いてひたすら泣く」

『あら海人も泣くのね』

中「泣くわ！俺を何だと思ってんだよ(笑)」

『ペット？』

中「誰がペットだよ！！てかペットも泣くだろ(笑)」

『それもそうか』

中「相変わらず変な奴だな」

『うみに言われたくないんだけど～』

中「ったくうるせ～な！ぶっ！」
何かを言いかけてあ、っという顔をする海人

きっといつもみたいにぶすと言おうとしたんだろう
でもこの前のことがあったから言うのをやめたのかな

『なーに？ぶ？』
少し意地悪をしたくなった

中「い、や。ぶ、ブラックタイガー食いに行かね？」

『は？ブラックタイガー？』
予想外の返答にびっくりする

『それはもしかしてデートのお誘いですかな？(笑)』

中「あーーそうだよ！今度の土曜！ちゃんとおしゃれしておけよ！」

『え！あっちょっと！』

そういうと急いでどこかへ行ってしまった
デート...
冗談で言ったのにな

でも海人と出かけるのは初めてだから楽しみだな