夢見るシエル荘４章 (ページ46)

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＃128 【信じるの？】ページ46

#You side

ちゃかに話したら本当にそんなのを信じるの？と自半信半疑だった

私もそうなんだけどね(笑)

カノンちゃんが告白するのはもちろん廉だ

カノンちゃんがあのペンダントを大事そうに抱えてどこかに行くのを見かけた
ちゃかと見合わせそのあとを静かに着いていく

すると、そこには
案の定、カノンちゃんと廉の姿があった

そうやら本当に告白するらしい

宮「まじかよ」

『しっ！』
自分の口の前で人差し指を立てちゃかに向ける

すまんすまんと手で謝るそぶりを見せる

様子を見て聞く耳を立てていると

永「なんやどないしたん？」

カ「あ、あのね。廉に言いたいことがあって」

永「おん。なに？」
廉はいつもとは変わらないが少し怒っているようにも見て取れる

カ「す、すきなの。廉が！ずっと」

あの怖い姿と一変してとても乙女だ
これだけ見れば可愛らしい

永「お～まじか！嬉しい。」

カ「え！じゃあ」

永「嬉しいな、じゃあそれ貸して？」

カ「これ？」
そういうと素直にペンダントを差し出すカノンちゃん
自分につけてもらえると思っているのだろうか

永「これ、あんたんちゃうよな？」

カ「え？」

永「これ、Aのやんな？」

カ「ち、違う。私のだよ。もらったのAちゃんに！」

いやあげた覚えはない

永「ふ～んでもこれは返してもらうわ」

カ「え、でも」

永「これはあいつの大事なもんなんや」

カ「でもそれ海斗くんが」

永「ああ知ってんで、海斗が着けてたんも。何でかは知らんけど。
　あーそれに人のもの盗む人とは付き合えへんし、俺の好きな人を傷つける奴なんて
　好きになりたくもないわ。論外、そういうことやから、用はそれだけか？」

かなりきつめな言葉に今にも泣きそうなカノンちゃん
走ってどこかに行ってしまった

私とちゃかはその状況についていけず、唖然としていた