夢見るシエル荘４章 (ページ18)

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＃109 【ぬくもり】ページ18

#You side

コトッ
机の上にホットレモンティーが置かれる

『ありがとう』

私は昔から泣いたり嫌なことがあるとこのほっくん特性ホットレモンティーを飲む

『うん。美味しい。変わらない』

北「何も変わってなんかないよ」

そういって頭を優しく撫でてくれる

本当だ、何も変わっていない。昔と同じだ
ぬくもりを感じる。そしてどこか懐かしさも感じる
ほっこりする。落ち着くな

北「何があった？ゆっくりでいい」

『うん。.....実は』

私は今までのこと、そして今日のことを隅々まで話した

北「そうか、噂では廉と共演するって聞いてたから心配してたんだけど、
　まさかそんなことになってるとは思わなかった。ごめんな、早く気付いてやれなくて」

『どうして北斗が謝るの？』

北「いや、俺が間に合って無かったらって考えると.....」

『やめてよ。ヤダ』

北「ごめん」

昔から優しい。口数は少ないものの本当に優しい。

『ありがとう。北斗がいなかったら私....本当によかった』

北「うん」

そのとき携帯に電話がかかってきた

画面には

【かわしまのえる】

『あ、のえるくん』

北「のえる？」

『あ、住居人の』

北「ちょっと貸せ」

『え、っちょっとほっくん？』

どうしたのか
いきなり携帯を奪い電話に出る

『え？ほっくん！！？』

どういうこと？