7.謎だらけ イライside ページ7
「それで私に今日あの子を見てもらいたいと・・・」
エミリー「誰もいないよりは少しでも信頼出来る人がいた方があの子も楽だと思うの・・・それに・・・」
何やらダイアー先生が嬉しそうに顔を綻ばせたのであの子は少し成長したのだろうか?
エミリー「名前を教えてくれたのよ」
「!」
エミリー「慣れようとしてくれて嬉しいと思ってね・・・でも体は震えてたからまだ私達の事怖いと思ってるんだわ」
「・・・分かった。余計な事は掘り返さないようにしてみるよ」
エミリー「助かるわ」
それだけ言うとダイアー先生は試合に行くために廊下を走っていった
彼女が居るであろうダイアー先生の部屋である医療室の扉を数回叩く
「私だよ。イライ。開けてくれるかい?」
恐怖を植え付けない様に出来るだけ優しい声で呼びかける。すると物音がしたと思ったら扉が少しだけ開く
「イライ・・・さん・・・?」
少し眠そうにした瞳に先程まで寝ていたのかと考える
「そうだよ。ダイアー先生は今日はゲームがあるから今はいないんだ。代わりに私が居るようにって言われてね」
「そ・・・ですか・・・」
彼女が一歩後ろに下がったので扉を開けて周りに誰もいない事を確認して入る
「・・・さて、さっきまで寝ていたんだろう?寝てていいよ」
「・・・」
その言葉を聞いて彼女は目を閉じて眠る。彼女の頭を撫でてボーッと天井を眺める
未だ謎なのが彼女はどうやってここに来たかだ。彼女自身分かっていないように見えたから聞いても分からないしか返ってこないだろう
そんな疑問を抱いて私は彼女を見る。今は謎だらけだが分かる日はきっと来るだろう
私はそう信じてベット脇に顔を伏せた
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