君の好きなとこ ar × ym

No.2-3 ページ6

side #ar


で、問題はここからだった。



夢中になるととことん。玄人タイプの光くんと
夢中になるのに3秒。他称5歳児の俺とが揃うと...


周りが見えなくなるらしい。


昨日の夜からずっとやってるおかげで楽屋に入ってからもすっかり二人の世界ってやつになってしまって、入ってこれるのは昨日から俺たちの間でテキトーに声をかけて応援してるのかバカにしてんのかわからない言葉を送るいのちゃんくらいなもんだった。


だから気づかなかったんだ。
車を降りた辺りから山田がえらい顔でこっちを睨んでた事だとか、時間が経つにつれてその眉が垂れてきたことだとか、


やっと顔を上げた俺と目があった山田が、期待を込めた目を返した事なんて...気づかな ym「大っちゃんの......っ！！！


ばぁぁぁぁぁぁぁぁあああああっか！！！！！」



ar+hk「うわぁぁぁぁぁぁッッ！！！？」


顔を上げた俺と光くんを待ってたのは、後ろに鬼を背負って光くんを見てる薮くんと、鬼の薮くんの腕にしがみついて般若を顔に貼り付けたように俺を睨む山田...


hk「おい...やっべえぞ...」


ar「俺たち...生きて帰れるかな...」


hk「やめろ怖え事言うn yb「.........ひかるぅー


こっちおいで。」


ぽす、ぽすと柔らかい手つきでゆっくりと自分の右膝を叩いた薮くんに隣の光くんの背筋が震えたのを横目で見て、


だから言ったのにぃおれー、なんて今更すぎるいのちゃんの言葉を思い返す余裕もなく薮くんの腕を離した山田様に貼り付けたような綺麗な笑顔で手招きされた俺は、ちょっとちびりそうになって背筋が震えた。



山田様...ついさっきまで貼りついていた般若はどちらにいったんでしょうか...？







あんこっぺ:誰だー？やぶひかを出したのは？
いつだー、山田様が拗ねてくれるのは？！

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