片想いの行方

３３ ページ33

名前side

ピンポーン


「きたっ、、」

急いで階段を降りて

玄関のドアを開ける。

紫耀の顔をみたら
髪の毛が乱れていて
急いで来てくれたんだと感じる。


なんだか、それが
嬉しくて安心して

また、泣きそうになった。

それがバレないように下を向くと
パタパタと音がした後に
突然、ふわっと
優しい香りに包まれた。

「っ、
しょ、う

どうしたの？」

「どうしたのじゃねーよ！」

紫耀の
腕の中は
安心して

耐えていた涙は
簡単に頬をつたった。


「俺の前では、
強がんなくていいから」


どうして、
私が言ってほしい言葉はいつも
紫耀がくれるんだろう。


「すきだから。」

私の心の声がわかっているかのように言われて

「っっ？！」

「どうしようもなく、すきだから、
このタイミングでいうのまじでないのはわかってる。

でも、もう言うわ。

俺には強がんないでほしい。

なんでもいってほしい。
1番の理解者でありたい。

そういう好きの種類じゃ

だめ？」

優しくて、

私のことを1番に考えてくれて

ダメなわけない、

ごめん
紫耀、

弱い私を助けて、


「う"〜〜っ
ありがとっ。
しょうっ。」

ぐりぐりと
紫耀の胸に擦り寄ると
ホッとしたかのように

ハハっと笑って
背中を撫でてくれた。

しばらくして
落ち着いてくると

抱きしめられたまま
どうしたらいいか分からなくて
気まずい空気になる。

「、あっ、えっと、

ごめん、、部屋あがる？」

少し体を離して言うと
紫耀はハハッと笑って


「いいの？」

と言った。


軽くうなづくと
体を離して手を繋いだまま

ドアを開けてくれた。

恥ずかしいけど嫌じゃない。

わたしはそっと
紫耀の手を握って
部屋に上がった。

ーーー


「ごめんね？
もう夜なのに、帰り遅くなっちゃう。」

「ん？別にいいって
女の子じゃあるまいし笑」

あれこれ言わなかったけ？
って言いながら笑っている。

再放送かよ！
ってつっこんでて
笑ってしまった。

さっきまで曇った心が
紫耀と話してるだけで晴れていくようだった。

しばらく話していると
お母さんが帰ってきた。

母「A〜！
誰かいるの？

優太くん？」

やばい、
かんっぜんに忘れてた。

「ちょっと、行ってくるね！」


そう言って
お母さんのところに行くと

母「優太くんきてるの？」

とにやけた顔で聞いてくる。

「ち、違うから！」

母「え！違うの？

じゃあ、別の男の子？

モテるわねーA笑」



('-')お久しぶりーふです。(すみませんふざけました。恥ずかしいだけです。)
覚えていますか？、
ちょろっとだけこそっと話し出しときます、。

３４→←３２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す