検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:65,974 hit

2. ページ2

教室に入ると
既についていた暖房が
効いていて
冷え切った体を温める。

「うー、顔いたーい。」

急に暖かい部屋に入ったからか
ぴりぴりと顔に当たる刺激に
文句を言いながら席に着く。

「俺も」

優太も同じように
掌をほっぺたで覆って
隣の席に座る。

こんな仕草ですらかわいいと思えるんだから
だいぶ重症なわたし。

キーンコーン..

と朝のホームルームが始まる鐘がなる。

バタバタと
慌ただしく入ってきた
女の子は
わたしの友達の
白川葵。
そして優太の幼なじみでもある。

「あっぶなーい、
間に合ったよね??」

「間に合ったか間に合ってないかと言うと、
間に合ったけど、先生の顔がもう呆れてるよ?笑笑」

ごめんなさい。
といってわたしの前の席に座る
葵の髪は乱れていて

でも乱れていても
かわいいから
ちょっと悔しい。

「葵の静電気やべーよ笑」

「うっさい!
優ちゃんの肌荒れの方が気になる!」

「おい!気にしてんだよ!」

2人の世界だけみたいに
言い合うからそれがわたしには
ちょっと寂しかったりする。

先生が
おーい、痴話喧嘩はいいから

なんていってる。

先生にもクラスの子たちも
毎度のことってなってる。

「さっせん!!」

と謝った優太は
鞄をゴソゴソし始めて

葵は前を向く。

「葵。」

なに?
と、じとっと睨んだ顔で
優太の方を向くと

「ん。クシ。

前忘れて行っただろ。」

そういって
普通にくしをわたして

「ありがとう」

と受け取る。


別に2人は付き合ってるわけではない。

ただ、幼なじみだから
普通に行き来するだけって
いってた。

葵には彼氏もいるし。

でも、、
わたしは、

そんな関係が羨ましかった。

それに、


優太のことが好きだからわかる

優太のことをずっと見てきたから

少しの変化だってわかるんだ

"優太は葵のことが好きだって"

これに気がついたのは
1年前に葵に彼氏ができてからのこと。

葵から彼氏できました
と言う宣言を聞いた後、
わたしは普通に嬉しかった。

でもふと横を見ると
笑ってるけど目に光がなくて
どこか泣きそうな優太を見て
すぐに気がついてしまったんだ。

3.→←1.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
391人がお気に入り
設定タグ:岸優太 , King&Prince
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さえ(プロフ) - ゆきさん» ずっと見てくださってて嬉しいです!今少しずつではありますが頑張っていますのでまとめて出すのでお待ちいただけたらと思います(^○^)待たせすぎなんですがね、、笑でもちゃんと完結させます!!本当に励みになります!ありがとうございます! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 再開待ってましたー!やっぱり良い作品なので更新めっちゃ嬉しいです! (2022年9月22日 16時) (レス) @page40 id: 66cb097511 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - そなさん» ありがとうございます!どう言う感じにするかは決めてありますのでお楽しみにしていてください(^○^) (2022年9月7日 14時) (レス) id: a58cfbc4e2 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - 更新再開嬉しいです!紫耀くん切ないけど、、岸くんEND期待してます!笑 (2022年9月6日 15時) (レス) @page40 id: b451bcce77 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 小袖さん» 定期的に見てくださる方がいるので、わたしとしても完結させたいです!頑張りますのでその時はまた見てください☺︎コメント本当に嬉しかったです!いっぱい素敵な作品あるのに見つけてくださり、ありがとうございます! (2022年8月14日 20時) (レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さえ | 作成日時:2019年12月14日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。