救済はとんでもないハードモードだった。【鬼滅の刃】

鬼殺隊の任務 ページ20

十五日後、風鈴の音を立てながら、刀鍛冶がやってきた。


「俺は鋼塚という者だ。
　氷雨六華と鱗滝錆兎の刀を打った者だ」

「氷雨六華です。中へどうぞ」

「これが日輪刀だ。俺の打った刀だ。日輪等の原料である砂鉄と鉱石は……」

他の人を無視して続く話。私はもう諦めていた。話を聞くしかない。

もう話の内容は覚えているのでしばらく聞き流していたら、ようやく中へ上がってくれた。



私と錆兎が刀を抜くと、錆兎は海を思わせるような美しく鮮やかな蒼に、

私は氷を思わせる、透明感のある冷たい水色にとそれぞれ色が変わった。


ああ、何回見ても、刀の色が変わる瞬間は綺麗だな……。

鋼塚さんが、「何で色が違うんだよ！ 見たことない色だ！」と騒ぎ、暴れ始めたので、何とか鎮めて帰って貰った。


ー次の日の朝。

「カアァ 氷雨六華 南西ノ町ヘ向カェェ！！

鬼狩リトシテノォ 最初ノ仕事デアル 心シテカカレェェ 南西ノ町デハァァ

子供ガ消エテイルゥ 毎夜毎夜 子供ガ消エテイル！！」


けたたましい鎹鴉の霰(あられ)の声。

他の鴉たちも叫び始めた。

今日は鬼殺隊の初任務。隊服に着替え、任務の準備をする。

任務はそれぞれの単独任務らしい。

良かった。隊服はまともだ。

さすがに今は10歳だからか。前の人生では酷かった。胸元ガバガバで、
そのうえスカートも膝上20センチかってくらい短かった。
錆兎と義勇が裁縫係に怒鳴り込みに行ってたな……

準備が終わったので、私達は「行ってきます」とそれぞれ別の方向に歩き出した。

鬼殺隊初任務→←選別突破祝い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す