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鬼殺隊初任務 ページ21

私は南西の町へ向かった。

人々の話し声が聞こえてくる。

「最近、子供が夜な夜な消える」

「警察は何してるんだ」

「ねぇ、隣のアキオちゃんも消えたんだって」

鬼の仕業だ。


町の人に聞き込みをしながら夜を待つ。


辺りが、段々と暗くなってきた。




と、後ろに鬼、特有の気配がしてーー

後ろを振り向くと共に素早く刀を振るう。

顔に掛かる鬼の血。

鬼が、小さく舌打ちをした。

「チッ、このガキは鬼狩りか。まあ良い。テメェも喰ってや」

「氷の呼吸 弐の型 氷柱突き」

「ガッ……」

呑気に喋っている間は空きだらけ。一刻も早く首を斬って終わらせよう。
それが、私に出来る唯一の弔いだ。

「伍の型 沫雪」

ーー避けられた。並の鬼じゃない。人を百人は喰ってる。

「喋っている間を狙うなクソガキめぇ」

「……」

「血鬼術 死杭万飛」

次の技を出そうとすると、おびただしい数の何かが空を切り、私に向かってくる。

咄嗟に避けると、髪の何本かが切れて宙を舞った。 鉄の杭だ。

杭が刺さった石の地面が、ひび割れて深く抉れた。

集中しなきゃ。走って距離を取りながら、懐から落雁を取り出して口に放り込む。

「こんな時にお菓子か。死ぬ前に食べたかったのか? 哀れだなあ!」

……本当に哀れなのは鬼、そのものだ。

次で決める……!

すうっと溶けていく落雁の糖分が、身体を巡っていくのを感じた。

鬼殺隊初任務2→←鬼殺隊の任務



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萌葱なごみ - 如月さん» ありがとうございます!!!もっと面白く出来るように頑張ります! (2020年5月15日 19時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - まだ5話くらいしか読んでいないんですけどこの時点で面白いです!応援してます!( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ (2020年5月15日 18時) (レス) id: 246a34a862 (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - あやめさん» ありがとうございます(*≧∀≦*) (2020年4月20日 16時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!これからもがんばってください! (2020年4月19日 8時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - さーぇーちゃーんさん» ありがとうございます!!嬉しいです!!! (2020年4月17日 22時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌葱なごみ | 作成日時:2020年3月31日 21時

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