Manager Tiger Ⅱ (ページ39)

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あれは、ちゃかとAが
ドラマの打ち合わせに行ってたときだった。

振付師「じゃあ今日は終わり！お疲れ！」

一同「「お疲れさまでした！」」

振付師さんが帰り、みんなで床に
座りながら話していたら。

『みんな久しぶり！』

ノックも無しに開いた扉、
キーンと響く高い声。

嫌な予感がしてそっちを向くと。

七「え、」

元「は、なんで」

元マネージャーがそこにはいた。

『わー、みんな前よりかっこよくなってる！』

あ、海人～！なんて、語尾にハートが
付きそうな声色で海人に駆け寄ろうとしたとき、

川「部外者は立ち入り禁止のはずだけど？」

如恵留が間に入って、海人に
近づかないように壁になった。

『ちょっと、どいてよのえる。
あたし海人に会いに来たの！』

川「今は仕事中だから。どうやってパス
もらったかは知らないけど、接近禁止
されてるよね。通報するわ」

『はあ！？通報って…何様！？』

吉「とりあえず事務所の人呼ぼう」

七「それが嫌なら帰って」

如恵留としずと俺が喋ると、向こうも
イライラした様子で喚いてた。

とりあえず、と思って如恵留に目配せし、
スマホを持って廊下に出た。

『ッあ、まちゅじゃん！ねえ何とか言ってよ
よく相談乗ってくれてたじゃん、まちゅ！』

倉「――ッ、如恵留、警察呼ぼう」

元「クラ！」

廊下でも聞こえる声に、焦りながら
ちゃかに電話を掛ける。

宮『あ、もしもし？』

七「っちゃか？！大変なんだ、」

宮『………は、なに、
ちょっと落ち着けって』

七「あ、ごめん。
もうこっち着いちゃう？」

宮『え、もう着くけど」

七「まじか……ちょっとまだ
来ないでほしくて」

宮『…え、なんで？』

七「元マネのあの子がレッスン室に
乗り込んできて、今修羅場になってる」

宮『あーーー……了解、
とりあえず後で話聞くわ』

七「お願いね！何とかなったら言うから、
そっちの感じもメッセージ入れといて」

宮『ん、連絡する』

飲み込みの早いちゃかで良かった、と
思いながら電話を切った。

すると、すぐにちゃかから『とりあえず
海人がサンドイッチ食べたいって～って
話して店行ってくるから、何とか頑張って』と
メッセージが入った。

さすがだ、と思いながら、またひと際
大きいまつくの声が聞こえて、
気を引き締めて部屋にそっと戻る。

倉「マジで、警察呼ぶわ。
もうお前話になんねぇ」

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