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東郷「松倉さんと同じくらいAちゃんも
休んでないだろ。疲労蓄積、寝不足栄養不足。
酒に負けるに決まってる」
「よぺくん冷たい」
東郷「光が言ってなかった？男は狼だって」
「…ごめん」
叱られて、しゅんと気持ちがしぼむ。
東郷「……まあ、ほっとしたのも
あるだろうね。Aもよく頑張ったよ」
持って来てくれたお水を飲んでいると、
ポンポンと頭を撫でられる。
こうしていると、JUMPの仕事を見ていた
小さい頃を思い出す。
―――ちょっと、彼は憧れの人だった時期がある人だから。
そのときの自分を思い出して、
恥ずかしくなってくる。
元「イチャついてんね〜」
「げんた」
障子を少し開けて覗いている元太に驚く。
東郷「イチャついてなんて」
元「むっちゃ好きーって顔してたよ、
とーごーさん」
入ってきた元太が、よぺくんとの間に
入り込んで座ってくる。
元「Aは俺らのマネージャーなんだかんね！」
東郷「はあ…」
元「とーごーさん、AがJUMPに取られそうに
なったとき、ずっとAの隣にいた！俺覚えてる！」
「見てたんだ」
元太の言う通り、JUMPの見学の時ずっとそばで
あれこれ教えてくれていたのはよぺくんだった。
まさかそれを元太が見ていて知ってたなんて。
東郷「…今は君らのマネージャーだから。
引き抜こうなんてもう考えてないですよ」
「そうだよ元太。よぺくんは」
元「よぺくんってなに？！何でそんな
仲いいの、Aは俺らのマネなのに！」
怒る元太に、よぺくんは空を仰いでため息を吐いた。
なんか、その光景が可笑しくて。
「あっははは！！元太、かわいーねぇ！」
元「はあ？！俺は真剣に、あっちょ、わっ」
「すねてるの！よーしよしよし！」
わしゃわしゃと傷みの少ない黒髪を撫でまわす。
「いーこいーこ。元太はいーこだねえ」
東郷「Aちゃん、それはさすがに…ふふ、」
よぺくんも、抵抗してたのに段々大人しくなったのに
まだ顔はぶすくれてる元太に笑いを隠せないみたいだった。
元「わらうなーー！も、まじで、
A覚えてろよ！」
東郷「あはは！」
わたしたちの笑い声につられて、メンバーや
マネさんもこっちに来て、最終的には
この座敷でわいわい騒ぎ。
ほんと、楽しいなあ。
撮影が終わって肩の荷が少しだけ
軽くなったわたしは、その日は思う存分に
みんなとの空間を楽しんだ。
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2022年1月14日 22時
