#２−１３ All Up ページ35
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まつくさんがソロへの挑戦を決めてから、
大河・映画・楽曲製作と、忙しい日々が続いた。
メンバーはオフでもまつくさんだけ
大河の撮影があったり、曲を作ったり。
サポさんや東郷さんと無理させないように
調整しながら、ギリギリの生活を送っていたけど、
それも今日で最後。
宮近「お疲れさまでしたーーー！！！」
一同「「いえ〜〜〜い！！」」
とある居酒屋を貸切にし、それでも
ぎゅうぎゅうなほどの人数での打ち上げ。
映画虎者−NINJAPAN−の撮影が終了した。
川「松倉はめちゃめちゃ
大変そうだったよね」
元「休み無かったんじゃね？ってくらい
ずっと何かしらやってたもんね」
二人の言葉に、ジョッキを置いた
まつくさんがコクリと頷く。
倉「正直キツかった。
残りの大河と新曲に注ぎ込むわ」
吉「まじですげーよまつく。
でも無理すんなよ？」
七「Aも、休みちゃんとあげてね？」
「頑張る。まちゅくさんにはほんとに、
無理かけちゃって…」
中「おーい泣くなって！そんな飲んだ？！」
宮「あんまり飲んでないはずだけど」
いつもならまだまだなタイミングなのに、
今日はすぐに酔いが回ってしまったみたい。
どんどんフラフラして、気持ち悪くなってくる。
川「ってこれ！焼酎じゃん？！」
七「え、ダメなやつじゃん」
「ぐあ〜吐く…」
中「アーー！！まてまてまて！！」
「ここでは吐かんよ」
騒ぐうみくんにチョップを入れてから、
トイレに行こうと立ち上がると、
グラリと視界が揺れる。
やば…
東郷「っと、」
「あー、よぺだ」
東郷「何でそんな酔ってるんですか…」
宮「焼酎飲んじゃってて、」
元「よぺ？」
東郷「あー…何で飲んじゃうかな、
歩ける？ちょっと休もう」
東郷さんの下の名前は陽平。
わたしの好きなバンドのボーカルと
同じ名前だから、同じあだ名で昔は呼んでた。
漢字は違うけどね。
そんなことを思い出してると、
よぺくんに腰を支えられて歩く。
吉「ッ、俺みます」
川「東郷さんはゆっくりしててください」
東郷「―――いえ。主演のみなさんが
ここにいないと」
そう言ったよぺくんは、人がいない座敷席まで
連れてきてくれて、座布団を敷いて寝かせてくれた。
東郷「――まったく、だらしないぞ」
「ごめん〜…なんでこんな酔うんだろ、今日」
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2022年1月14日 22時
