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倉「そう？嬉し涙なら全然ありだけどね。
かわいーし」
ティッシュを数枚とって、頬に流れる涙を
ぽんぽんと優しく拭いてくれる。
倉「目も鼻も真っ赤だよ」
溶けてしまいそうなくらい優しく微笑む
まつくさんが、顔を覗き込んでくる。
いつの間にかベッドの脇に座ってたのか。
あれ、ってか、近くない…？
「まつ、」
倉「、ん」
まつくさんが、優しい瞳のまま近づいて、
距離がゼロになる。
ふに、と柔らかい感触が唇に訪れて、
すぐに離れる。
「まつく、さん？」
倉「…びっくりした？」
やわらかな表情はそのままで、
至近距離のまま聞いてくる。
驚きのまま微かに頷くと、
ふ、と笑う気配がする。
倉「ごめん……でも、」
ふわりとわたしの前髪を横に流した
まつくさんが、また近づきながら呟く。
倉「俺も男だよ」
今度は長く、それでも優しいキス。
「ま、つく」
倉「…好き」
「へ、」
倉「好きだよ。A」
至近距離でみる彼の瞳は、
吸い込まれそうなほど綺麗で。
息をするのも忘れてしまうほどで。
倉「俺の事も、意識してよ？」
いたずらっぽく細められた瞳にも、
ドキっとしてしまった。
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Side 松倉
買ってきたコンビニの物をリビングに
置いて、寝室のドアを振り返る。
さっきの感触がまだ唇に残っていて、
無意識に唇を触る。
倉「、A…」
こっそり呼んだ名前は、初めて入った
好きな人の部屋の空気に溶けていく。
綺麗に整えられた部屋に、入ったのは
如恵留と俺だけらしい。
元太も見たことがないと思うと、
ちょっといた優越感を感じてしまう。
元太がAを好きだから、俺は
身を引いた方がいいのかとずっと思ってた。
でも、やっぱり気持ちに蓋をするのは難しくて。
気が付いたら、その唇を奪っていた。
両想いでもないのに、悪いと思って
いながら、それでも好きな人とキスが
できた事実に胸が高鳴って止まない。
罪悪感を抱かなくていい
キスをAとしたい。
その気持ちはもう、
隠すことはできなさそうだ。
今、Aはどんな気持ちで
ベッドに寝てるんだろう。
寝ててと言ったものの、たぶん、
俺なら寝れない。
冬の冷たい空気が俺の火照った頬を
冷ましてくれる。
足取りは軽く、世界がまるで輝いて見えた。
やっぱり俺は、Aが好きなんだ。
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なす(プロフ) - 続編よろしくお願いします。 (2021年12月11日 13時) (
レス) @page22 id: dedfea958d (このIDを非表示/違反報告)
よんよん(プロフ) - お疲れ様でした。続編よろしくお願いします。 (2021年12月9日 18時) (レス) @page21 id: fce679d74a (このIDを非表示/違反報告)
Cancake(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！もしできれば、�△梁格坿�望です。とても、楽しい大作をありがとうございました。 (2021年12月9日 15時) (レス) @page21 id: 33bb9fb9e0 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！�△梁格坿�望です！！ (2021年12月9日 15時) (レス) @page21 id: bca591b104 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうか(プロフ) - 完結お疲れ様でした！この作品はとても大好きなので、終わってしまうのが寂しいです。。�△梁格圓鮟颪い督困韻燭藉鬚靴い任喉� (2021年12月6日 9時) (レス) @page21 id: dea80b0963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2021年11月30日 20時
