カロナール二十六錠 ページ33
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『アイスコーヒーと紅茶。どっちがいいですか？』
「どっちでも...いい」
『じゃ、緑茶にしますね。』
「は？」
何か気づいたら、俺は車にこいつを乗せていた。もちろんクーラーボックスを回収し、ジンには用事があって行けなくなったと連絡を入れた。
車を運転しているうちに冷静になって、余計なことをしたなと思った。何かノリでを誘拐しちゃったような感じ。
彼をリビングまで連れていき、一緒にお茶を飲む。
「あんたは...」
『はい？』
「俺をどうするつもりなんだ？」
俺は緑茶を一口飲む。
「あんた組織の人間だろ？」
『そうなんじゃない？...ところで、僕はあなたとの面識がないはずです。あなた誰？』
「え...」
そう言うと黙ってしまう男。まあ大方、ジンが騒いでいたノックとか言うやつだろう。ライがこいつを仕留めようとしていたように見えたし。
つまりはスパイ。
『予想はつきますよ。ノックなんでしょ？あなた』
「！！」
そういえば今まで作っていた笑顔を崩し、酷く睨んでくる。わかりやすい人。ノック説は濃いな。
「俺を生け捕りにして、組織に引き渡すつもりか？」
『...なんでそんな面倒くさいことするんですか？』
「！？じゃあどうするつも...」
『落ち着いて。お茶が溢れちゃうでしょ？』
身を乗り出してきた男に声をかける。
『別に。そうして欲しいんだったら引き渡ししますけど？』
「っ何が目的だ！」
『さあ？自分でもよくわかりません。ただ...強いて言うなら...僕の気まぐれですかね？』
男は俺から何かを感じ取ったのか、目を大きく見開いた。
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『さ、おかわりされますか？コーヒーでも紅茶でも緑茶でも...今準備できるものならお出ししましょう。』
この男の真っ直ぐで澄んだ目が、どこか昔の自分に似ているような気がした。
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Указать - カロナール24錠のところ、文字化けが発生しております。後、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2019年8月12日 1時) (
レス) id: 3506ccb36c (このIDを非表示/違反報告)
松の葉(プロフ) - 腐るのであれば、BLのフラグをたてた方が良いのでは……？勘違いであれば申し訳ないです (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0752d2fe1f (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - 15本目の何時も通り〜〜の所の字が化けちゃってますよ。ps.更新ありがとうございます。作者様を応援しております。 (2019年8月3日 21時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - とても面白いです！！ (2019年7月30日 17時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビルト・イン・スタビライザー(笑) | 作成日時：2019年7月6日 18時
