【名探偵コナン】やっと開業医になったら変な酒の名前つけられてえらいことになってんだけど…【男主】

注射器九本 ページ13

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『…で、ここに服があるので着替えたいときはどうぞご自由に。あ、あと何かあったら俺、一階のリビングで寝てるんで声かけてください。』

結局何故か、自宅にあげてしまった…
まぁ提案したのは俺だから自業自得なんだけどな。まさか本人が俺の家に来るのを選択するとは思わないだろ。

「…ボルドーはベッドで寝ないのか？」
『それがですね、昔はベッド4つもあったんですけど、どうしても邪魔で。2つ捨てちゃったんですよ。もう1つは解体して倉庫に寝かしてます。』

「そうか。…敬語はいらん。」
『分かりました。…あっ』
「ふっ…」

笑われたけどとりあえず、ジンさんを元父親の部屋に通す。
転生したあと昔の自分の存在を確認できるのはこの家だけだ。実家そのままだからな。

『俺、もう両親いなくって、兄弟も行方不明なん…だ』
「…一人なのか？こんなだだっ広いところに。」
『そうなんだよ。こんな感じだから彼女もいなくって…』

前世のころにはいたにはいたぞ。可愛い子だった。もう会えないけど。



ぐぅ〜

『あ』
「…気にするな」
するとジンさんのお腹が盛大になる。


『いや…いいよ。生理現象だし、そんなに恥ずかしがらなくたって…』
「うるせぇ…恥ずかしくねぇ」


やだ、この人可愛い！←
無愛想な人だけど意外と優しい人なのかもな。


『大したおもてなし？できないけど…今朝作った炒飯があるから、それでいい？』
「…ああ。」
『持ってくる間、じっとしててくれよ。家中血だらけは勘弁だ。』
「徘徊は趣味じゃない。」
『そりゃよかった。』


.



『じゃよろしくな、炒飯温めて…』
「…なぁ、」
『何？』
「…その…ありがと、な。ボルドー。」
『っ！…どういたしまして』






〜おまけ〜

『そんなに急いで食べなくていいですよ…じゃなかった、いいよ。というかボルドーってなんなの？ジンの酒の質問に俺が「強いて言うならボルドー」っていったからか？』
「いや、半分違う。が、半分あっている。」
『え、ドウイウコト？』
「ボスにボルドーが好きな医者に世話になったって聞かされてたからな。確認しただけだ。」
『はぁ…それで？』
「ボスがボルドーってコードネームつけて呼んでた男がお前と分かった。だから俺もお前をボルドーと呼ぶ。」
『あ、俺ボルドーなんですね？』
「そうだ。」
ジンは誇らしげにそういった。ドヤ顔するな。
『でも俺ボス？さんに会ったことないが…』
「前、ボスが腹壊したときお前ん所に行ったらしい。」
『そうなの、か。』
ごめんなさい。思い出せません。

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