目が合った ページ1
俺はサークルにはほとんど顔出さないし、
飲みのときだけ呼ばれて行っていた。
誘われるときに限って女がウチに来るから、
大抵断るけどたまには飲みも行ってやる。
優しいね俺って。
みんな酔っぱらって好き勝手言って、
この雰囲気が嫌いじゃない。
「花火行っちゃう？？？コンビニ売ってんじゃね？？」
「え！行っちゃお行っちゃお！」
慎太郎もジェシーもバカだけど
こういう楽しいこと思いつくのは早い。
ったく今何月だと思ってんだよ。
「おまえらなぁ、」
もう呆れて言葉も出てこない。
だけど無意識に上がってしまう口角に、俺はほんとにこいつらのことが好きなんだなって思うんだ。
こいつらも相当俺のこと好きだけどな。
3月にしては冷たい空気にアルコールの混ざった息を吐く。
それにしても…さむいな
ゆるりと視線を巡らして、ふと合った目。
ん？誰だ？
顔は見たことあるけど
…あー名前出てこ………ねぇ…
ん？
…え、なに？今の。
頭の中ですぐにリプレイした。
真っ暗な夜の空に視線を巡らして、地上に目線を下ろしたとき、1人の女の子と目があった。
そして、優しく笑った。
ふにゃんってめちゃくちゃかわいく笑った。
無理、好きだ。
純粋な笑顔でニコニコして
一瞬丸くした目も、ふにゃんて笑った顔も
こういう純粋なフリして本当は狙ってますよ的な？
いやそれもそれで悪くはない。
狙った獲物はすぐ仕留める主義なんで、俺は。
咳払いしてちっちゃい声で聞いた。
「ん、なぁ北斗」
「んあ？」
「あの子、誰？」
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つき(プロフ) - sailさん» 素敵なコメントまでくださって、とてもうれしいです（ ; ; ）こちらこそ、ありがとうございました。今日はいい夢が見られそうです。 (2020年12月10日 12時) (
レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - とってもとっても素敵な作品すぎてコメントさせていただきました。ふたりのもどかしい距離にキュンキュンしました！素敵なお話をありがとうございました。 (2020年11月9日 13時) (レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき
| 作成日時：2020年5月5日 0時
