仲間外れ男 ページ2
俺の人差し指の先を目線でじーっと追う。
「ああ、A？」
「…へえ」
酔っ払いの話に飽きてるのか、それとも
酔っぱらってぽーっとしてるのか夜空を見上げて
目をパチパチしてる。
「なに？自分のものにしたくなっちゃった？」
相変わらず俺の色恋沙汰好きだよな、お前は。
ニヤニヤ笑いながら後ろから俺に腕まわして抱きついてくるこいつを無理やり離して、頭をぐしゃぐしゃにしてやった。
「うるせえよ」
「ああっ！もう〜セットしたのに」
口では不服そうにしつつもニヤニヤすんなよ、Mかお前は。
「樹どうすんの？」
俺に乱された髪を直しながら北斗が聞く。
「え、あー…どうすっかな」
Aちゃんは行くのだろうか、
「Aは？行くの？」
北斗ナイス！てか、は？呼び捨て？
さっきも呼び捨てにしてたっけ？
「どうしよっかな、北斗くん行くなら行く」
このキノコ頭が俺の方を振り返ってニヤって笑った。
「だってよ」
は？
「北斗行きまあす！」
かわいくハーイって手をあげた北斗。
「じゃあ私も行く！」
待って俺だけに見せてくれた笑顔じゃないの？
いやかわいいけど。
もしかしてさっきの笑顔も俺の前にいた北斗に向けた
笑顔だった的な？
はい田中樹撃沈。お疲れさまでした。
「まあ、ついてきな、あんちゃん」
カッコつけてポンポンと俺の肩を叩く
北斗の手のひらの上でコロコロ。
結局�眞和陲砲�4次会。
てか、なんでAちゃんもいんの？
え？どういうこと？
ここ数年で1番のパニックに陥っている。
「樹どうしたどうした！」
�眞呂�俺を見て大爆笑してる。
はしゃいでる。
は？お前がどうした。
俺はそれどころじゃないんだよ、今。
「大丈夫？さっきからお兄さん百面相ですけど？」
頬を上気させた北斗がまた缶ビールをひとつ開けた。
むふふ、って腕で口元を覆ってきょもが小刻みに笑う。
「あれじゃない？Aのことじゃない？」
「うん、え、そのことなんだけど、仲良いの？」
みなさん、って思わず付け加えたら酔って笑い止まんなくなってるジェシーが
「なんだよ！その喋り方！みなさんじゃなくてエヴィリワンでしょ！」
って訳のわからないツッコミのようなボケをする、
のを見てくすくす笑うAちゃん。
え、なんかずるい！！
笑うのもずるいしみんなだけ秘密の関係みたいでずるい！！
かわいい！目がうるうるしてる…唇が赤い。
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つき(プロフ) - sailさん» 素敵なコメントまでくださって、とてもうれしいです（ ; ; ）こちらこそ、ありがとうございました。今日はいい夢が見られそうです。 (2020年12月10日 12時) (
レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - とってもとっても素敵な作品すぎてコメントさせていただきました。ふたりのもどかしい距離にキュンキュンしました！素敵なお話をありがとうございました。 (2020年11月9日 13時) (レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき
| 作成日時：2020年5月5日 0時
