【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第二章】 (ページ17)

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やってみなよ【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】ページ17

突然、私の能力が一気に弱まった。

原因は…

「あ、おはよう。」

私は原因の天秋ちゃんに近づいて、無言で圧を思いっきりかける。

…天秋ちゃんはどうやら自分は掛かってないと思っているらしいが、そもそも掛けていない。

すると、天秋ちゃんが驚く程低い声で

「帝華さん、わたしの力じゃ限界があります。

完全にはこのウイルスを無効化出来ない。

これはお披露目ですよね…？

早く解除してください。」

と、睨まれた。…本当に手駒にしやすい子だなぁ…。

自己犠牲の精神がすごいや。

だから、私は挑発的ににやり。と笑って

「天秋ちゃん。貴方が今、皆の分を背負って消えちゃう？」

と、嗤う。すると、天秋ちゃんは驚いた顔で

「…どうゆう、事ですか」

と、聞いてきた。だから私は更に笑って

「皆のを解除して天秋ちゃんに移すか、それとも、ずっと皆の体にウイルスを残して、いざと言うときはそれを使う。」

「ねえ天秋ちゃん。どうしたい？」

「貴方は私に勝てると思ってるみたいだけどね。」

「貴方は永遠に私に勝てないよ。」

「それでも抗うのなら、やってみてよ」

「徹底的にねじ伏せる。」

「どんなに諦めなくても貴方の羽を何度も折る。」

「貴方は、」

「私に」

　勝てないよ

震える天秋ちゃんの頬に手を滑らせて、ふわりと嗤う。

「諦めたら楽になれるよ！大丈夫。私は貴方を手駒にするつもりじゃないよ。」

　そう、ただの手駒にしない。

　永遠に抗えないような手駒にしてあげる。

それでも、諦めないの？

私を倒せるなんて、

やってみてよ。

ねじ伏せるからさ。