【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第二章】 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:6,477 hit

助けたい。【叶胡天秋/天秋】ページ12

能力を、発動しようとした。

けれど、嫌な予感がしてその手を止める。

「…天秋さん？」

いのりさんに話しかけられて、我に帰った。

小さな叫び声が聞こえる。

それから、わたしの対角線上にいる、フードのついた赤いマント？コート？を羽織っている人。
すごく不安そうだ。

さらに胸騒ぎがした。

「…皆さん、ごめんなさい。わたしの能力はまた後で…。

いのりさん、少し席をはずします。ここで皆さんといてください。きっと、もう大丈夫です。」

駆ける。

数人の男が、一人の女の子を蹴ったり、殴ったりしているのが見えて、頭に血がのぼった。

「大の男が寄ってたかって…。

恥を知れ！」

思いっきり叫ぶ。

男がこっちを振り向いた。

チャンスだ。

「覚悟、出来てるんだよね？」

モブ1「あﾞぁ？」

“花と蝶々、毒”

男は全員、毒に倒れた。

気を失っている女の子の傷を軽く手当てして背負う。

「辛かったよね…。

もっと早く来られなくてごめんね。」

しばらく走ると、大樹の麓に集まる能力者達が目前に見えた。

もう大丈夫。

すぐそこに皆さんがいる。

「あの！この子…お願い…しま…」

安心して気が抜けたのかな

疲労と発作が一気に来た。

わたしは丘に倒れ込んで、眠るように気を失った。

～～～～～～～～～～～
無黒さん、勝手に名前出してごめんなさい！
闇さん勝手に救済してごめんなさい…！