寮長様2 ページ3
｢仔犬共今回の授業は
1年生と3年生の合同授業だ。
気を抜かないように｣
なんでも、今回の調合は万能薬という
難しいものだから
1年生と3年生がペアになって行うものらしい
｢さて、誰と｣
｢トレイ先輩！いいすか？｣
俺のところに真っ先に来たのはエースだった
まぁ、エースとなら大丈夫かな？
｢じゃあオレはデュースちゃんとやろっかな！｣
｢よろしくお願いします！！｣
そうすると監督生が余ってしまうな。
どうしたものか
『じゃあこの子は僕が預かるよ
いいかな？』
｢ぁ、よろしくお願いします｣
するりとどこから現れたのやら
突然監督生の頭を撫でながら登場したのは
Aだった。
アヴィドマザー寮は寮長含め
他人から声をかけられれば組むけど
自分から一緒にやろうなんて言ってるの
聞いたことも見た事もなかったから驚いた
『魔法が使えないからなんて理由で
バカにされるのは悔しいだろう？
僕がこの場で一番の魔法使いにしてあげる』
ニッコリ笑ったAは監督生の手を取って
丁寧に入れるものの順番を教えていた
『薬の調合は魔法がなくても作れるからね
最高のものを作ろう』
｢はいっ！｣
Aは可哀想な生徒を見ると
必ずそいつのそばに居る。
まるで母親のように
割れ物を扱うように
優しくそっと寄り添う
そろそろ何人か薬を完成させて
先生に見せに行くけど
どれも妥協点
先生を満足させるものはまだ一つも出来ていない
『ふふ、出来たね。
おや、坊や達ダメだったのかい？情けない』
｢すみません。母様｣
｢次までに完璧にします｣
『ふふ、いい子だね』
アヴィドマザー寮は皆寮長を母と呼ぶ
あの寮で寮長は絶対なのだ。
｢！よくやった仔犬
Goodboyだ｣
初めて先生が声をあげた
完璧な万能薬を作ったらしい
『楽しかったよ坊や
また合同の時は一緒にやらないかい？』
｢もちろんです！
ありがとうございました！｣
『僕は君みたいな坊やをほっとけないからね』
監督生が羨ましいと思った俺は
そろそろヤバいかもしれない。
｢いーなぁ監督生ちゃん｣
｢ケイト先輩早く持っていきましょう！｣
｢監督生ちゃんの後とか無理ゲーに近いよぉ
まぁ、評価になるし持ってくかぁ｣
どうやら羨ましいと思ったのは
俺だけじゃないらしい
俺にも作りかたを教えて欲しいくらいだ。
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m - 初コメント失礼します。こんなにも面白いお話が思いつくなんて、本当に尊敬します。夢主とストリーがこれからどう変化し、展開してていくのかとても楽しみです。私は作者様が楽しく気楽に更新していってくださるととても嬉しいです。これからも心から応援しております。 (2023年3月16日 21時) (
レス) @page32 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってました！！好きです！！次の更新も楽しみにしてます！！ (2023年2月20日 0時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
朱憑（さぶ） - また神作を見つけてしまった…！母様が好きすぎて…更新待ってます！！！ (2023年1月15日 21時) (レス) @page31 id: 369ab47d46 (このIDを非表示/違反報告)
nanaminkasacha0(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page31 id: 84d4ca6c99 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - お、面白い………更新されないかもだけど待ってます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: 659b57b291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殺覇 | 作成日時：2020年10月8日 21時
