寮長様12 ページ14
｢｢母様！！｣｣
次の実験の資料を読むために
図書館で本を漁っていると
息を切らしたパッチ坊やとサンド坊やが
泣きそうな顔で僕を見ていた
『おやおや、坊や達
そんな悲しそうな顔をしてどうしたんだい？』
よしよしと頭を撫でると
二人同時に抱きついてきた
なんだ、今日は甘えたな気分かい？
｢箒から落ちたって聞いたよっ｣
｢怪我はない？母様｣
なるほど、誰かが坊や達に言ったのか
心配させまいと黙っていたのに…全く。
『失望したかい？坊や達』
｢そんなのする訳ないじゃん｣
｢むしろ、もっと母様の事大好きになったよ
最高にゾクゾクしたよ！母様に害をなす奴には
それくらい冷酷な母様の方が俺らは好きだよ｣
『……ふふっ、ありがとう坊や達
悩んでいたのが馬鹿馬鹿しいよ』
二人の頭を撫でて
早速本を開く
｢それで、次はどんな実験するの？｣
｢人間の腕なんて使って何か作るの？｣
この二人を見ていると
本当に自分に子供が出来たんじゃないかと
思うくらい
キラキラした目で僕を見てくる
『いや、それはただの口実さ
人間の腕を使う実験なんて黒魔術だろう？
マジカルペンを
二度と使えないようにしたかっただけさ。
次に作ろうと思ってるのは本音薬さ
最近妙に他の生徒から狙われるからね
寮生全員に飲ませようと思って』
やたら僕とパッチ坊やとサンド坊やが
離れている時に絡まれている気がするからね
｢何それ、裏切り者がいるってこと？｣
｢まぁ、毎年いるもんね｣
『闇の鏡が選んでいるから仕方の無いことだけど
毎年だと流石の僕も耐えられなくてね
ジェイド坊やに頼もうと思ったけど
あの子には無駄にユニーク魔法を
使って欲しくないからね』
｢あんなウツボの心配なんてっ
母様は本当に優しすぎ！｣
｢ジェイドとかキノコ臭くて母様に近づけたくない｣
『ジェイド坊やはとてもいい匂いがするけど』
｢母様に会う時だけじゃない？！｣
この子達はほんとに……。
リーチ坊や達と仲良くなれる日が
来るといいんだけどね
そうすれば三人でラウンジにご飯を食べに行ったり
色んなところを回れるのに
人数は多い方が楽しいからね
『じゃあこれを作るのに材料を集めるのを
手伝ってもらえるかい？』
｢もちろん｣
｢母様の望むままに｣
さぁ、あぶり出しの準備だ。
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m - 初コメント失礼します。こんなにも面白いお話が思いつくなんて、本当に尊敬します。夢主とストリーがこれからどう変化し、展開してていくのかとても楽しみです。私は作者様が楽しく気楽に更新していってくださるととても嬉しいです。これからも心から応援しております。 (2023年3月16日 21時) (
レス) @page32 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってました！！好きです！！次の更新も楽しみにしてます！！ (2023年2月20日 0時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
朱憑（さぶ） - また神作を見つけてしまった…！母様が好きすぎて…更新待ってます！！！ (2023年1月15日 21時) (レス) @page31 id: 369ab47d46 (このIDを非表示/違反報告)
nanaminkasacha0(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page31 id: 84d4ca6c99 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - お、面白い………更新されないかもだけど待ってます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: 659b57b291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殺覇 | 作成日時：2020年10月8日 21時
