寮長様11 ページ13
｢グリード｣
『…クルーウェル先生じゃないですか。
どうしました？』
にこっと微笑むと
顎を掴まれて睨みつけられる
『痛いです』
｢あいつらをどうにかしろ｣
『…わかりました。
そろそろ僕も冷静になってきたので』
先生は僕から手を離し
坊や達の所まで僕を連れていく
『おやおや、これまた派手に』
｢いいから早く止めろ｣
『分かってますよ。
坊や達今すぐやめて
頼んだものを僕に献上して』
僕がひと声かければ
坊や達は忽ち暴れ回るのをやめて
僕の前に跪いて
僕が欲しいものを献上する
｢血は止めておいたので
とても綺麗な状態です｣
『ん、ふふ、よくやったね
いい子だよ坊や』
頼んだものを受け取り
その子の頭を撫でる
本当に僕の言うことはなんでも聞く
可愛くていい子
｢母様、俺はこれを｣
｢僕はこれを母様にあげます！｣
次々に坊や達は僕に戦利品を渡してくる
『ふふ、坊や達が欲しくて奪ったものだろう？
僕に渡さなくてもいいのに』
｢｢母様に捧げたいんですっ！｣｣
｢相変わらず、お前の寮は狂っているな｣
『ふふ、褒め言葉として受け取っておきますね』
戦利品を寮に運ぶように坊や達に話すと
皆一斉に寮に向かって走っていく
とりあえず荒れてしまった場所を
ちょちょいと直しておく
後片付けは親の仕事ってね
『マジカルペンも握れない身体になった気分は
どうだい？』
｢ﾋｯ…｣
僕の顔を見るなり
恐怖で歪んでいく顔
『僕は馬鹿にされようが
罵られようが全く気にしないタチなんだけど
殺されそうになったり傷つけられたりするのは
許せないんだよね。
でもそれって当たり前だよね？
人の生存本能…だろう？』
僕は、それの前にしゃがみこみ
顔を撫でた
それはガタガタと震え
今にも倒れそうだ
『次は心臓を貰うよ』
ニコリと笑って手を離した途端
泡を吹いて倒れてしまった
『おやおや、本当に困った子だ』
先生が必死に救命処置を取る
『さて、帰ろうかな』
僕はその場をあとにした
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m - 初コメント失礼します。こんなにも面白いお話が思いつくなんて、本当に尊敬します。夢主とストリーがこれからどう変化し、展開してていくのかとても楽しみです。私は作者様が楽しく気楽に更新していってくださるととても嬉しいです。これからも心から応援しております。 (2023年3月16日 21時) (
レス) @page32 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってました！！好きです！！次の更新も楽しみにしてます！！ (2023年2月20日 0時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
朱憑（さぶ） - また神作を見つけてしまった…！母様が好きすぎて…更新待ってます！！！ (2023年1月15日 21時) (レス) @page31 id: 369ab47d46 (このIDを非表示/違反報告)
nanaminkasacha0(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page31 id: 84d4ca6c99 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - お、面白い………更新されないかもだけど待ってます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: 659b57b291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殺覇 | 作成日時：2020年10月8日 21時
