検索窓
今日:9 hit、昨日:17 hit、合計:47,745 hit

#3 ページ3

「このまま俺の話聞いてくれる?」

「はひぃ…」

情けない声が漏れる。


「ふふ、なんちゅー声出しとんねん」


笑ったあと彼が急に真面目な表情をする。


「俺がこの店通い始めたんはな、Aがおったからや。
理由最悪やろ?お酒好きやけどな
ロケ来た時にAの事みて一目惚れしたんや。」

私はびっくりして目を大きくさせた。


「でも理由はなんだっていい。って
マスターが言うてくれて
俺はそれだけで心軽くなってその後マスターにいろいろ相談してた。
んでマスターにもずっと言うて来た事やねんけど…
振られたら店来れへんくなるって事前に伝えてた。
それで今回オープン前に来たのは
暫く大阪に行くし当たって砕けてやろう思って
実は告白しに来てん。」

「えっ…?」

「なあ、もし嫌じゃなかったらでええからさ
俺と付き合ってくれへん?」


嬉しさと驚きでいっぱいだった私は今出せる精一杯の声で彼に言った。

「お願いしましゅ」

顔を両手で包まれたままの私はすごく情けない返事を返してしまう。
「さっきから何やねんお前は!」

彼は笑ったあとゆっくり近付いてきて
そのまま私にキスをした。

「これから宜しくなっ!」


そう言った後、やっと私の頬は彼の手から解放される。


「あ、あの、キス…!?」

「何の話?」

そう言って彼は意地悪な顔で笑ったのでした。

Miki.a#1→←#2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:吉本 , お笑い芸人 , バラエティー   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木葉林檎(プロフ) - HATHUTAさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいお言葉感謝です!m(*_ _)mまたよろしくお願いいたします(*´︶`*)♥️ (2023年2月24日 15時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
HATHUTA(プロフ) - 盛山さんの長編拝読しました!林檎さん(勝手に呼んですみません)のお言葉で長くなってしまったとありましたがいい意味で読み易い長さでとてもキュンとしました。不器用ながらに真っ直ぐな感じがイメージしやすくて読んでいて入り込めました^^これからも応援してます (2023年2月11日 22時) (レス) @page36 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - mさん» リクエストありがとうございます!新山さん素敵な人ですよね(^^)♪シュチュエーションなどなければそのまま書かせていただきますね┏○ペコッ (2023年2月2日 4時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - リクエスト失礼します!さや香の新山さんでお話書けたりしますでしょうか??宜しくお願いします🙇🏻💧 (2023年2月2日 1時) (レス) id: cde51804fe (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - テンプラ衣さん» リクエストに添えるかどうか分かりませんが、短編で1つ書かせていただきました!シチュエーションなどあれば是非またかかせていただきますのでよろしくお願いします🙇🏻‍♀️՞ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木葉林檎 | 作成日時:2023年1月20日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。