Ainsyutain.k#1 ページ1
彼を知ったキッカケは
私が働いているお店であり彼の行きつけのBARだった。
よく見かける顔だったけど私はカウンター越しで
マスターと話をする彼を見ていただけだ。
何故なら私はどうしても声をかけることができなかったから
私は彼に一目惚れしていて緊張で声をかけれなかった。
──────────────────
働いていたら何度も話しかけるチャンスはあった。
例えば…
「お姉さん、手が空いた時でええから同じやつもう1杯お願いしてええかな?」
っと聞かれた時も恥ずかしくてマスターにお願いしたり…
「今日、芸人仲間連れてきてん!」
っと話しかけられても無言でマスターの後ろに隠れたり…
他のお客様とは普通に話せるけど
彼とは恥ずかしくて顔をちゃんと見ることも出来ない。
そんなある時オープン前の掃除していてトイレ掃除をした後
お店の外も掃除しようと思ってた時に彼が来ていた。
何やらマスターと話しているようだ。
「なあマスター俺なんかAちゃんに嫌われてない?」
「ん?そんな事はないとは思うけど…」
「ホンマに?めっちゃ避けられてる気するねんけど…」
「恥ずかしいんじゃないかな?ゆずる君イケメンだしね」
「いやいや、マスターよう言うわ!」
がははっと豪快に笑う声が聞こえてくる。
そして暫く話をした後…
「ごめんマスター、ちょっとトイレ借りてええかな?」
そう言って立ち上がる音がした。
私は慌てて隠れる場所を探すがトイレと掃除道具入れしか無くほうきを持った状態のままただバタバタ動いていた。
「何してんの?」
案の定その姿を見られて私は更にパニックになってしまう。
「えっ…いや、なにも!
トイレどうぞっ!お寛ぎください!」
慌てふためいて私はそのまま、ほうきを持った状態でマスターがいるカウターに逃げ込んだ。
「Aなにしてるんだい?」
マスターが怪訝な顔をして私に問いかけてくる。
「トイレ掃除終わったので、もどってきました!」
一応私的には平然とした顔で言ってるつもりだ
「うん、トイレ掃除終わって
何でカウンターの中にまでほうきを握りしめて来たの?」
「えっと…この辺りもキレイにしようかなって…」
苦しい言い訳だ。普段は掃除機でカウンターは掃除してるんだから…
「ゆずる君のこと苦手かい?」
「あ、いえ…」
まさか彼の事を聞かれて赤面しているのが自分でもわかる。
「もしかして…A」
そこまで言ってマスターは自分の頬をかいた。
116人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木葉林檎(プロフ) - HATHUTAさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいお言葉感謝です!m(*_ _)mまたよろしくお願いいたします(*´︶`*)♥️ (2023年2月24日 15時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
HATHUTA(プロフ) - 盛山さんの長編拝読しました!林檎さん(勝手に呼んですみません)のお言葉で長くなってしまったとありましたがいい意味で読み易い長さでとてもキュンとしました。不器用ながらに真っ直ぐな感じがイメージしやすくて読んでいて入り込めました^^これからも応援してます (2023年2月11日 22時) (レス) @page36 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - mさん» リクエストありがとうございます!新山さん素敵な人ですよね(^^)♪シュチュエーションなどなければそのまま書かせていただきますね┏○ペコッ (2023年2月2日 4時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - リクエスト失礼します!さや香の新山さんでお話書けたりしますでしょうか??宜しくお願いします🙇🏻💧 (2023年2月2日 1時) (レス) id: cde51804fe (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - テンプラ衣さん» リクエストに添えるかどうか分かりませんが、短編で1つ書かせていただきました!シチュエーションなどあれば是非またかかせていただきますのでよろしくお願いします🙇🏻♀️՞ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木葉林檎 | 作成日時:2023年1月20日 5時