第16話 忠告 ページ19
晴「……蘆屋道満」
『え？』
晴「あいつの名だ」
芦屋道満…
晴明様と同じ陰陽師で、確か現代にいたころの友達は晴明様の弟子って言ってたような…
晴「あいつは私よりも３つ上で、私の弟子にあたる者だ。官人ではない。腕はいいがいいことに間違いはないのだがな。だが、あいつは性根が腐っているクソだ、クソ」
『めちゃくちゃ口悪くないですか、晴明様』
幸せがこれでもかってほど出ていくであろう溜息を吐き出す晴明様。
そんなに嫌なんですね…
晴「とにかく、あいつにはうかつに近づくなよ。私がいれば、まぁ、手出しはしないだろうが、それでも私はあいつに近づきたくない。不愉快だ」
『さすがに道満様がかわいそうになってきますね…』
晴「私の大事な弟子兼娘に手を出すようなら容赦はしない」
『弟子兼娘にって、ハハ……ん？』
弟子兼娘………でしけんむすめ…
『…ん？』
時間が止まったように感じたのは気のせいだろう。
いや、気のせいではないのかもしれない。
『いま、弟子、兼、娘って言いました？』
晴「ん？……ああ、言ったが」
それがなにか？って顔でこっちを見るな！！
え？なに？私がお父さん見たいって言ったから？は？
晴「なんだ、お前が言ったのだろう、私を父親のようだと」
『た、確かに！確かに言いました！でも、』
晴「私は二度言わせるなと言ったはずだが？」
んーーーーーーーーーー……
そうでした。言われました。父親になってやると言われたんでした。
『スミマセン、今思い出しました』
晴「はぁ、まあいい。とにかくだ！！あいつには絶対に近づくな！今のお前ではあいつに敵わぬ。良いな？」
『はい、肝に銘じます』
ちょっとイケおじでかっこよかったけどなぁ〜、と思ってしまったけども…
なんか、大人の魅力？…って感じがして、思わずドキッとしたけども…
晴明様から口酸っぱく言われた後、夕餉を終えて早々に寝ることにした。
側で聞いていた如月は、私を心配してくれてか、眠りにつくまで手を握ってくれた。
道「…面白い、面白い女子だ。名を聞きそびれたな。…まあいい。近々会いに行くぞ。必ず私のモノにしてみせる。待っていろ。フフフ…」
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コノハナ(プロフ) - 佝僂さん、コメントありがとうございます！応援して頂いて嬉しいです！できるだけ頻繁に更新していくので待っていてください(笑) (2021年6月27日 12時) (
レス) id: df4109551a (このIDを非表示/違反報告)
佝僂(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品に一目惚れしました(照)とても面白いので、いつまでも更新まってます！！無理しない程度にこれからも頑張ってください！ (2021年6月27日 8時) (レス) id: 1c770a8388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナ | 作成日時：2021年5月12日 13時
