慣れって怖い ページ30
あの時の頭突きで終わってなかったのかよ。
いくら怒りが尾を引いてるとしても、私は優しくお前を褒め称えてやったんだぞ。
そこはお前もフェアに行けよ!
てか、また額狙うなんて……私のおでこに何か恨みでもあんのか!?
全くつくづく信じらんない!
ほら周りもヒいた目で此方見てるじゃん。
……あ、違った。
うちの団の奴等はそんな事無かったわ。
……ムカつくぅ!!
いつもの光景だからって慣れてんじゃねーよ!
道徳心はないのか、うちの団員は!!
「あー…」
血と煙は止まり、傷も消えたがまだちょっとズキズキする。
だがマシになったので立ち上がろうと上半身を起こすと、目の前に柄のついた紫の布地が目に入る。
「あ、デスペリア様」
見上げれば、あの美しいご尊顔。
思わず口が滑って名前を間違えてしまう。
高杉晋助って事は分かってるけど、先に会ったのはデスペリア様だから、認識としてはデスペリア様がどうしても先に出てしまうのだ。
「ですぺ……!?あんた誰っすか!晋助様に失礼っす!!」
戦場で高杉への重い感情を露にしてた金髪女が出て来て碧を叱る。
どうも高杉を崇拝してるだけあって、無礼にあたる事が許せないらしい。
「ごめんごめん。そうそう高杉、高杉晋助だよね。分かってる分かってる」
軽い調子で謝りながら、碧はじーっと高杉の顔を見つめる。
晋助様をじろじろ見るな!
あと呼び捨てにするな!
なんてわめき声が聞こえてきたが気にしない。
「あ、やっぱ前言撤回して!!もう私ダメ。これだってもうデスペリア様だもん!もう無理。絶対無理。高杉晋助とかあり得ない!」
この顔でデスペリア様じゃないとかあり得ない。
てかデスペリア様に似ている高杉が悪いのだ。
本人のいないとこだったら間違えないけど、目の前にいたらもうデスペリア様しか言えなくなる。
私の努力じゃ無理だから、どうか諦めて欲しい。
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アイリス(プロフ) - つ、つつつつづき、続きはどこですか!!!!?????更新頑張ってください!!!!お願い致します!!!!!!!!めっちゃ好きです!!!!!このギャグセンス、マジ尊敬します!!!!!! (2021年7月27日 1時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - ボカロ好きさん» ありがとうございます!!3月くらいには載せられるように頑張ります!! (2021年1月20日 1時) (レス) id: bd045d06a8 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ好き - とっても面白かったです!一気に読んじゃいました、、、w続き楽しみにしてます、頑張ってください! (2020年12月5日 22時) (レス) id: b4f001e126 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - みとさん» 前作から...!ありがとうございます!!丁か半か編はかなり間を置いてからの更新だったので、飽きないで読んで頂けて嬉しい限りです!これからも宜しくお願いします! (2020年8月18日 23時) (レス) id: a51b305c84 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 前作からのファンです!いつも楽しませていただいてます!更新頑張ってくださいね! (2020年8月15日 9時) (レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珀艶 | 作成日時:2020年6月26日 22時