デキる奴に任せてしまえ ページ28
「あ、提督逃げた」
提督が出入り口の一つへ走り出している姿が映る。
猛ダッシュの後ろ姿に思わずけらけらと笑い声が漏れる。
「逃げ足はやーい」
だらけきったその体でよくもあんなに早く走れるものだ。
必死な後ろ姿に、その表情が見れないことを実に残念に思う。
きっと面白かったろうに。
自分を置いてさっさと逃げ出したアホ提督に呆然としていたワンワンも、すぐにその後を追いかけて行った。
あの先には確か小型船があったハズ。
黎嵐達の情報で艦内の見取り図は大体把握してる。
逃がしてやるものか。
か弱い少女に苦しめてやるだなんて暴言や脅しを仕掛けてきたのだから。私も丁重にお返ししてやろう。
「神威ー！」
戦場で敵を殲滅している神威に向かって叫ぶ。
序盤こそ神威に向かってきていた敵だが、神威の恐ろしさに最早敵が寄るどころか神威が向かっている状態だった。
良くある光景だ。
状況ひっくり返ったし、じゃあもう神威要らないよね。
そう判断して、こちらを振り返った神威に告げ口する。
「アホ提督が逃げたよー！」
あっちあっちとアホ提督とワンワンが逃げた出入り口を指せば、神威は直ぐに戦場を離脱して追い掛けていく。
「いってらっしゃーい」
神威の後ろ姿に手を振る。
私の代わりにとっちめてねー。
□□□
遠くで爆発音がすると同時に振動で床が微かに揺れる。
どうやら神威がアホ提督とワンワンを仕留めたらしい。
それにしても、随分と凄まじい。
「あっちも終わったようだな」
一段落ついたらしい阿伏兎が碧の方へ寄ってくる。
辺りを見回せば、すでに皆武器を下ろしており、怪我人の救助などにも当たっていた。
「あっという間だったね」
「途中で他の師団どもも此方についたからな」
「うー、ホント見立て通り」
嫌になっちゃう、と態とらしく肩を竦めて見せる。
寸分狂わず見立て通り過ぎて、呆れてしまう。
忠義もへったくれもない現金な奴等だ。
まあ、ここで生き抜くためにはそれが賢明だから何も言えないのだが。
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アイリス(プロフ) - つ、つつつつづき、続きはどこですか！！！！？？？？？更新頑張ってください！！！！お願い致します！！！！！！！！めっちゃ好きです！！！！！このギャグセンス、マジ尊敬します！！！！！！ (2021年7月27日 1時) (
レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - ボカロ好きさん» ありがとうございます！！3月くらいには載せられるように頑張ります！！ (2021年1月20日 1時) (レス) id: bd045d06a8 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ好き - とっても面白かったです！一気に読んじゃいました、、、ｗ続き楽しみにしてます、頑張ってください！ (2020年12月5日 22時) (レス) id: b4f001e126 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - みとさん» 前作から...！ありがとうございます！！丁か半か編はかなり間を置いてからの更新だったので、飽きないで読んで頂けて嬉しい限りです！これからも宜しくお願いします！ (2020年8月18日 23時) (レス) id: a51b305c84 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 前作からのファンです！いつも楽しませていただいてます！更新頑張ってくださいね！ (2020年8月15日 9時) (レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀艶 | 作成日時：2020年6月26日 22時
