検索窓
今日:9 hit、昨日:10 hit、合計:38,423 hit

再会が喜びだと誰が言った? ページ27

再会して早々、当然の攻撃。
しかし、長年碧を育ててきた阿伏兎はそれを見越していたかの様に体を右にずらす。
だが、碧だって避けられる事など分かってる。
だから阿伏兎の死角となるように隠し持っていた右手の槍の柄で、阿伏兎を殴った。


「ぐッ!!!」


ストッと地面に降りる。
振り返れば、阿伏兎が軽く吹っ飛ばされて尻をついてるのが見えた。


「痛てて……。おいおい、数日ぶりの再会でこりゃないだろ」


痛みに眉をしかめ、苦言を呈する阿伏兎に、しかし一発食らわせたからと言って碧の鬱憤は収まらない。
ガッと阿伏兎の胸ぐらを掴み上げる。


「何でこんなに遅いワケ!!?そのせいで私、一人で延々と頑張る羽目になったんだから!!」


胸ぐら掴んで前後に揺らす碧の荒い所業に阿伏兎は早々にギブアップを告げる。


「だから、此方も大変だったんだ!仕方無いだろう。結果的に間に合ったんだから許せ!」

「やだ!私、神威に嵌められて殺され掛けたんだからね!?処刑されるとこだったんだから!」


あの時はマジでヤバかった。
逃げ場無かったし!
結果オーライだけど、いや、それまでの精神負担が強すぎて無理だ。
だが、鬱憤をぶつけて幾ばくか楽になった碧は、やっと阿伏兎を解放する。
満足げにフゥと息を吐いて肩の力を抜き、うーんと伸びをしてよいしょとその場に腰を下ろす。


「あーもう久々に動いて疲れちゃった。あとはヨロシクね」

「よろしくじゃねーよ!」


堂々と戦場で座り込む碧に敵の制圧にかかり始めた阿伏兎の突っ込みが入る。


「あはは」


久し振りの阿伏兎の突っ込みに分からないけど謎に懐かしさと喜びを感じて笑えば、笑ってんじゃねェと叱られる。
勿論そんなのは構わず無視して、碧は敵そっちのけで自分の世界に入る。


「さてさて、っと」


味方もやって来たことだし、此方の優勢で勝利も確定。
そう判断して、傍観者に徹することした碧は懐から双眼鏡を取り出す。
レンズ越しにぐるりと周りを見渡せば、提督とワンワンの姿を発見した。

デキる奴に任せてしまえ→←どいつもこいつも癖ありすぎ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
設定タグ:第七師団 , 銀魂 , ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイリス(プロフ) - つ、つつつつづき、続きはどこですか!!!!?????更新頑張ってください!!!!お願い致します!!!!!!!!めっちゃ好きです!!!!!このギャグセンス、マジ尊敬します!!!!!! (2021年7月27日 1時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - ボカロ好きさん» ありがとうございます!!3月くらいには載せられるように頑張ります!! (2021年1月20日 1時) (レス) id: bd045d06a8 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ好き - とっても面白かったです!一気に読んじゃいました、、、w続き楽しみにしてます、頑張ってください! (2020年12月5日 22時) (レス) id: b4f001e126 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - みとさん» 前作から...!ありがとうございます!!丁か半か編はかなり間を置いてからの更新だったので、飽きないで読んで頂けて嬉しい限りです!これからも宜しくお願いします! (2020年8月18日 23時) (レス) id: a51b305c84 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 前作からのファンです!いつも楽しませていただいてます!更新頑張ってくださいね! (2020年8月15日 9時) (レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:珀艶 | 作成日時:2020年6月26日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。