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単純な私達に複雑は無理 ページ23

「いい様だね」


スッと影が落ちる。
私の醜態を嘲笑うかの様に神威が見下ろしていた。
やっと治まりつつある視界に神威の弧を描いた口元がやたらくっきり見えてちょっと嫌な気分になる。


「……やり過ぎでしょ……」


力無くポツリと溢す。
確かにおちょくったけど。
覚えてろよ言われたけど。
その代償が隕石級頭突きとかさー。
後頭部柱にめり込んだ挙げ句、柱壊れて地面に叩き付けられたし。
まあ正確には壊れた柱の上で、破片が体に刺さってちょっと傷できたし。
これぞ正しくトリプルパンチ?
なんて冗談めいたことを思いながら、上半身を起こす。
唯一良いことは、柱が壊れたお陰で拘束が解けて自由になったということだけだ。
結果論だが。


「いたたたた……」


身体が全体的に痛い。
攻撃受けた頭が一番痛いのは言うまでもないが。


「あ゛━………」


だんだん思考がはっきりしてきた。
顔に縦線を作った血を袖で乱雑に拭ってよいしょと立ち上がれば、観客だった敵にぐるりと囲まれてる絵面。
まあ、それはそうだよね。と納得する。
何たって、ここにいるのは提督派の奴等だけだし。
神威を殺そうとするよね。
既に十数人かは私が色々と悶えてる間に二人によって殺られてしまっていた。
それにしても、高杉晋介にも刄を向けてるのは、高杉が裏切ったからなのか、それとも最初から殺すつもりだったのかはまあ知らぬところだが。
だが、神威に背を預け、あの神威もまた背を預けているという信じ難い光景を見れば、高杉は此方側であるということは容易に理解できる。

……とまあ、そういう脳内思考を現実時間3秒くらいで終えて。


「あー、おっけおっけ。わかったわかった」


さっきのでほどけた髪を鬱陶しげにぐしゃりとかきあげて、碧は一人嫌そうにごちる。

つまりは、そう。
いつもと同じパターン。


「結局は力付くで片付けるってわけね」

意気込むのは最初だけ→←星は見えた



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アイリス(プロフ) - つ、つつつつづき、続きはどこですか!!!!?????更新頑張ってください!!!!お願い致します!!!!!!!!めっちゃ好きです!!!!!このギャグセンス、マジ尊敬します!!!!!! (2021年7月27日 1時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - ボカロ好きさん» ありがとうございます!!3月くらいには載せられるように頑張ります!! (2021年1月20日 1時) (レス) id: bd045d06a8 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ好き - とっても面白かったです!一気に読んじゃいました、、、w続き楽しみにしてます、頑張ってください! (2020年12月5日 22時) (レス) id: b4f001e126 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - みとさん» 前作から...!ありがとうございます!!丁か半か編はかなり間を置いてからの更新だったので、飽きないで読んで頂けて嬉しい限りです!これからも宜しくお願いします! (2020年8月18日 23時) (レス) id: a51b305c84 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 前作からのファンです!いつも楽しませていただいてます!更新頑張ってくださいね! (2020年8月15日 9時) (レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珀艶 | 作成日時:2020年6月26日 22時

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