星は見えた ページ22
「何言ってんの？」
荒れる思考にもがく私に、聞き慣れた声がすぐ近くから降りかかってきた。
しかし、もうちょいで自分に戻れる良いところなのだ。
邪魔するなと顔を上げること無く突っぱねる。
「今ちょっと話し掛けないで！踏み込んではいけない泥沼と闘ってる最中だから！」
「へぇ。随分呑気なもんだね。碧」
ピリッと肌に差す、殺気。
あっ………。
全てを察して思考は完全に止まった。
というか、消え去った。
わぁい、これで泥沼は回避できた。
……じゃなくって。
この殺気、この声。
伏せていた顔をそろりそろりと上げて。
「わ……わぁ、神威だぁ。無事で良かったぁ！」
取り敢えず、今できる最高の笑顔でとぼけた。
想定外に目の前にいて、ニコニコと微笑む神威に内心ビクビクする。
やだ。顔に影作ってる。
めっちゃ怒ってる。
何も言わない神威に、耐えられず、取り敢えず神威の生還を喜んでる感を醸し出す。
「すっごい死ぬほど心配してたんだよね。いやぁ、生きててホントに阿伏兎も泣いて腹踊りでもするくらい喜ぶだろーなー。……ところで今、どーゆー状きょ、ぅぎゃんッッ！！！」
━━ゴッ、
額に隕石降ってきたかと思うぐらい物凄い衝撃がぶつかると同時に、後頭部にも衝撃があって思わず息が止まった。
てか、息どころか思考も止まった。
ミシミシッビキビキビキッなんて背後から音が聞こえてきて、あ、ヤバいなんて思った時にはもうぐらりと倒れていた。
玉突き形式の衝撃で柱までヒビが入ってぶっ壊れてしまったらしい。
柱が地面に落ちる煩い音に紛れて、自分の体が叩き付けられた鈍い音が体から聞こえた。
勿論痛みも。
仰向けに倒れて目を開ければ、チカチカと目の前に星が……やだ、ホントに星が光ってる。
ひぃ、ふぅ……数えられない。
ああ、これ絶対脳震盪起こしたわ。
視界がグラグラして天井とかどうしようもなくダブって見える。
額も後頭部もじくじくと熱いし痛いし。
額から顔に幾筋か温かい血が流れ落ちる感覚がして気持ち悪い。
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アイリス(プロフ) - つ、つつつつづき、続きはどこですか！！！！？？？？？更新頑張ってください！！！！お願い致します！！！！！！！！めっちゃ好きです！！！！！このギャグセンス、マジ尊敬します！！！！！！ (2021年7月27日 1時) (
レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - ボカロ好きさん» ありがとうございます！！3月くらいには載せられるように頑張ります！！ (2021年1月20日 1時) (レス) id: bd045d06a8 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ好き - とっても面白かったです！一気に読んじゃいました、、、ｗ続き楽しみにしてます、頑張ってください！ (2020年12月5日 22時) (レス) id: b4f001e126 (このIDを非表示/違反報告)
珀艶(プロフ) - みとさん» 前作から...！ありがとうございます！！丁か半か編はかなり間を置いてからの更新だったので、飽きないで読んで頂けて嬉しい限りです！これからも宜しくお願いします！ (2020年8月18日 23時) (レス) id: a51b305c84 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 前作からのファンです！いつも楽しませていただいてます！更新頑張ってくださいね！ (2020年8月15日 9時) (レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀艶 | 作成日時：2020年6月26日 22時
