君の隣に ページ18
*ソラside*
ソ｢…俺がやるべきだったんだよ。｣
アスナの言葉に、この人にならばと、胸に巣食う毒を吐露していく。
吐き出すようにこの心の内側を声にしていく。
ソ｢…クラディールの件。キリトに背負わせるべきものじゃなかった…あいつが手を汚す必要なんてなかったんだ。クラディールは俺を狙ってた。エイダを狙ったのが何よりの証拠だしね…エイダは自分の責任だって言ってたけど、キリトの手を汚したのは俺なんだ…｣
押し寄せる後悔の念。
咄嗟に出ることが出来なかった俺の責任。
ドロドロした気持ち。
アスナは、こんな俺を見てどう思うだろうか。
幻滅されないだろうか。
怖くて顔をあげることが出来ない。
アス｢…それでも、ソラ君は私を守ってくれたよ。｣
アスナの言葉に驚いて、顔を上げる。
そこにあったのは美しすぎる君の微笑み。
アス｢きっとあの時、ソラ君が来てくれなかったら私はここにいないかもしれない。それに、あなたが無事だった。それだけで、嬉しいんだよ。｣
ソ｢アスナ…｣
どうして君はそんなにも優しいのだろうか。
胸のドロドロが消えていくような、体が軽くなるような感覚。
優しく微笑んでくれる君がどうしょうもなく愛しく思えてしまって。
次の瞬間には君に口づけてしまっていた。
ゆっくりと唇を離す。
真っ赤な顔をした君の顔が目の前にあって、思わず笑がこぼれる。
いくら個室だからってやりすぎたかな？
そんなことを思いながらも、気持ちを伝えるために口を開く。
ずっと心のどこかにあった気持ち。
どうしても君に伝えたい気持ち。
ソ｢アスナ。好きだよ。｣
目の前の君は目を見開いた。
その大きな瞳には大粒の涙がためられていく。
それを見て、綺麗だななんて。
ソ｢君は俺が守るよ。何があっても、ずっと。｣
しまいにはボロボロと涙を零してしまったアスナの隣に座って、肩を抱き寄せて慰める。
エイダとは違う愛おしさ。
きっと、生涯この人にだけ感じるのであろう思い。
ずっと、君の隣に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんぺー(プロフ) - 暗殺教室Loveさん» 夢絵ですか！私の拙い絵でどこまでかけるか分かりませんが挑戦してみます！！！最新の方に載せるつもりです！リクエストありがとうございます！ (2019年3月31日 0時) (
レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
暗殺教室Love(プロフ) - いつも作品見ています！できたらいいので、夢主とキリトの絵を描いて欲しいです！ (2019年3月30日 13時) (レス) id: e478a42c59 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - ユーリのお部屋さん» 仲間ですね！！！ありがとうございます！！ (2018年12月8日 20時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
ユーリのお部屋(プロフ) - 今日見始めたんですが作者さんってnanaやってるんですね！僕もやってるんで聞かせてもらいます！ (2018年12月8日 19時) (レス) id: eddf9d402e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 勉強も更新もがんばってください!!応援してます♪ (2018年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 809aa7d039 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こんぺー | 作成日時：2017年8月22日 3時
