騙された ページ17
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チャリン、と金属製の物が落ちる音がする。
それと共に光ったライト。そこのボタンに手を伸ばし、押す。
・・・カッコよく言ってみたものの、パシリである。
「えーと、コーラ・・・・・あった。」
ガコン、と落ちてきたペットボトルを掴み、近くのベンチに座る彼に差し出す。
手に広がる冷たさが、水滴が、彼・・・沖田さんの手に渡る。
手に付いた水滴をズボンでゴシゴシ拭いて座ろうとすれば「座るんじゃねーや」と。
は?と沖田さんを見れば、呆れたような顔。
「雌豚が座っていいと思ってんのかィ?這いつくばってなァ。」
「な、」
なにを、と言いそうになったが携帯をチラつかせた沖田さんに黙って従い、地面に腰を下ろす。
なんでこんな屈辱的な気持ちを、と思うが私がふざけすぎたせいなのだから仕方ない。
戒めだと思うか・・・と決意したのが、数分前。
・・・やりすぎじゃないだろうか。
今だってギリギリだった。
キレそうだった。・・・何なんだこのクソガキ、と。
「あ、そーだ。メール送っといてくだせェ。土方に。」
「メールくらい自分で・・・・・分かりましたやります。」
携帯を見れば既に書いてある文章。
・・・マジで送るだけなのか、コレは。
ピッと送信ボタンを押せば送られたメール・・・ん?
『メールと写真の送信が完了しました』・・・だと?
慌てて履歴を見れば、送られていたのはメールだけでなく私の恥ずかしい写真。
・・・これは、これは。
「――・・・クソがァァァァア!!」
騙された。
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総悟13(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!新作頑張ってますので応援よろしくお願い致します! (2016年11月18日 19時) (レス) id: 3ea384c674 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!沖田ラブの私には最高の小説でした!!新作でも応援しています! (2016年11月18日 19時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
おきたいぬ。(プロフ) - 総悟13さん» キャッ!そ〜ちゃんったらぁ!惚れ直しちゃった☆(裏声) (2016年11月18日 17時) (レス) id: b26b61556b (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - おきたいぬ。さん» 応援してくれてる君の為にも、頑張るよ(イケボ) (2016年11月18日 17時) (レス) id: 3ea384c674 (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - 堕天使さん» そんなに!?お世辞でも嬉しい!次も頑張るね! (2016年11月18日 17時) (レス) id: 3ea384c674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殺し屋総悟13 x他2人 | 作者ホームページ:総悟13のホームページ?
作成日時:2016年11月13日 16時