113話「最高の親友」 ページ14
Q「は...バカ野郎!!なにがごめんぜよ!!
お前さんは...オレ達の...オレ達のせいでこんな...!!
恨めしくねーのかよ!!」
ジ「わかんねー...わかんねーよ...。
だって...みんな悪いヤツには...見えねーんだもん...。
ソウさんやアリスさんだって
きっと本当は...良い人だと思うんだ...。」
ア「......!」
ソ「.........。」
本当...お人好しな男だ。
ソウのカナエへの気遣いは...信頼する。
だけど...ソウ自身の事は信用出来ない。
「っ...ジョー君...これから死ぬんだよ...!?
もっと死にたくないって...
生きたいって叫べばいいのに...!!
なんで...こんな...。」
ジ「カナエさん...ありがとう。」
カナエ...。
お前も思い詰めてたんだな...。
きっと、カイに突き付けた選択を...
自分自身の選択を...責めてる。
ジ「サラ...。
ごめん...お前まで騙してた。」
サ「ジョー...やめてくれ...!
信じない...私は...」
ジ「サラだろ...?
オレに投票してくれたの...。」
サ「私は...。」
ジ「お前と一緒に脱出できたらな...って思ってさ
......がんばったんだけどな。」
ジョーに入ってた票は3票。
2票がジョーなら、残り1票はサラだった。
身代への投票は危険な選択だ。
最悪の結果にだってなっていたかもしれない。
だけど...結果は見ての通りだ。
サラの選択は...誰も責めないだろう。
サ「ああぁ...ぅぅ......。」
ジ「最後にさ...言いたいことがあるんだ。
やっぱさ...男女だと...こういうこと言い辛いし...な。
大好きだぜ!サラ!
お前はオレの最高の親友だ!!」
サ「うああぁ......!!!」
サラは泣き崩れた。
男女の友情は成立しない...。
そう聞くがこの2人に関しては...そんな事無かったのだろう。
ジョーの言葉が...胸を締め付ける。
ホ「はいはい。
もう終わりですよ...うふふ。」
かけがえのない友との最期の語り。
そんな美しい時間を...簡単に崩して行く。
ホ「メインは投票で選ばれた、佐藤 戎。
田綱 丈...
お前は前座だ、さっさと死ね。」
前座?
ジョーの命は...そんなに軽い物なのかよ......。
サ「待って...!!待ってよ...ホエミー...。」
ホ「いでよ!ミョロミョロ!」
ホエミーの指示にサラは反射的にジョーの元へと駆け出していた。
しかし...
ジ「頼んますよ...タイガさん!」
そう告げたジョーは...
サラの身体を押し返しながら、頼みの言葉を残した。
『......あぁ...。
わかったよ...ジョー。』
そして...ミョロミョロと呼ばれたホース状の物体が無抵抗なジョーの身体に真っ直ぐに向かって行った。
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます!現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします! (2月12日 2時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい!再開させて頂きました!!引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい! (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね! これからも応援してます! (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2023年10月25日 18時