新メンバーは12歳の女の子でした【ars】 (ページ3)

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「おはよう！」

『…はよ』

「「おはよう～」」

「おはよう彩華！」

「おはよ～」

「あのさ、今日いえでね」

彩華はクラスの人気者だ。親がいないからみんなにかわいそうって言われて仲よくなってった
私も最初はそうだった。親がいないからって遠足のときにお弁当を作ってもらった
でも、小4ぐらいにかわいそうって言われるのが嫌になった。同情で話しかけられてるっておもっちゃった。彩華は可愛い。見た目もだけど中身もだ。親がいないのだって親がシんだから。
私は捨てられた。私みたいに性格もひん曲がっていない。でも彩華には何でも話せる。ほんとの親友だ。

そんなこと考えてたら平由紀奈に話しかけられた。
「おはよう。きも城サン！」

こいつは彩華みたいな人気者で私をイジめてる
私と彩華が仲いいのが気に食わないんだろう。

『…』

「ちょっと～由紀奈きも城って～笑」

「なんかいいなよ～きも城サン笑」

くだらないきも城って語呂悪いし

「ちょっと！やめなよ！そんなくだらないこと！」

『彩華…』

「A大丈夫？」

「はぁ？なによ、いい子ぶっちゃって！あなたもそう思ってるんでしょ？」

今日の給食なんだろ…

「思うわけないじゃん‼そんなこと！」

『彩華。もういいから。』

『なんであんたがいらついてんのよ笑こんなのいつものことじゃない笑』

「だってー…」

彩華はなんか言いたそう。たぶんうちが文句言われるのが嫌なんだろう。やっぱりいい子だ。

「いいわ！彩華がそんないうならやめてあげる！」

「『！？』」

「それってイジ「ただし！これにあんたが合格できたらね」

由紀奈は一枚のチラシを差し出した。

それは…

｛嵐の新メンバー募集！詳しくはこちらまで！｝
　
今朝見たあのチラシだった。

『これって…』

「そう、あの嵐の新メンバー募集のお知らせよ。このオーデイションに受かったらあなたのことはいじめないわ。でもあなたが落ちたらその彩華に一切かかわらないこと、あとその長い髪を燃やすこと。いいわね？」

「ちょっと由紀奈ひどすぎ～笑うかるわけないじゃんこんなきもい人に～笑」

「あ、わたしもうけるから笑で、どうするの？うけるの？」

それまではまだ決めかねていた。でももう私の心は決まっていた

『受けるよ…オーデイション』