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どこが ページ10

朝食が終わり、私と新八くんでお皿を洗っているとニュースに"真選組"が映し出された。


銀神「「げっ」」


二人が変な声をあげたからテレビを覗き込むと、同じ格好をした黒髪のイケメンさんと栗色をしたイケメンさんが映っていた。


「カッコイイねーこの人たち。」


私がそう呟くと、


神「どこがアルカ。」


神楽ちゃんに苦い顔、なんなら「何言ってんのコイツ?」くらいの顔でそう言われた。


神「顔はこれでも中身は最低のクソやろーアルヨ。」


銀「そうそう。お前も見た目で騙されんなよー。昔っからお菓子出されると誰にでもひょいひょいついてくからな。」


新「それヤバくないですか?普通に。」


「まさか今もそんな感じ?」とでも言いたそうな顔をして私を見る新八くん。いやいや……


「流石にこの歳でそんなことあるわけないでしょ。」


銀「いや、お前ならじゅーぶんありえる。」


「ですよねー。」なんて返す新八くん。私の信用はこれっぽっちもないらしい。


神「大丈夫アルヨ。もしそうなった時は私がぶっ飛ばすネ。」


「ぶっ飛ばされるのは相手だよね?私じゃないよね?」


洗い終わったお皿を棚に戻す。


そこである事に気づいた。


「ご飯が……」


冷蔵庫を覗くと、あるのは卵が三つといちご牛乳の残りくらい…


銀「あ?何時んもんなもんだろ。」


「いや、でも…これじゃ夕飯が…」


私がうーんと悩んでいると、ある事を思いついた。


着替えた部屋に向かい襖を開ける。


荷物をまとめてぶち込んだバックに手を入れて財布を探した。


「あった!」


中身をガバッと開け、札束を取り出す。


田舎で働いて貯めた貯金だ。


「銀ちゃん、私買い物に行ってくるね。」


リビングに戻りそう言うと、「ちょっと待て。」と引き留められた。


銀「お前道わかんねぇーし、方向音痴だし、おまけに金ももってねぇーだろ。」


「それなら心配ご無用!お金は貯金があるし、神楽ちゃんと一緒に行くから!」


ねーと、少々無理やり神楽ちゃんを同行させる。


神「今日は酢昆布の特売日ネ。べつに行ってもいいアルヨ。」


神楽ちゃんが同行してくれることが決まり、銀ちゃんの許可も取れた。


銀「神楽がいるから大丈夫だと思うが、気をつけて行ってこいよ。特に税金泥棒にだけは、会わねぇーように。」


「?はーい。」


**


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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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