寝れない ページ7
神「くわぁ〜面白かったアルナー。」
「そ、ソウダネ……」
幽霊がニタリと笑う場面を思い出すと、足の震えが止まらない。
あの時断っておけばよかったと、心底後悔してしまった。
今夜はもう一人で寝るなんてことはできないだろう。てか、寝れない。寝れたらいいよね。というレベルで怖かった。
神「観たら眠くなってきちゃったネ。おやすみアルー。」
大きなあくびをしながら押し入れに向かう神楽ちゃんが羨ましい。
ていうかどうしよ。私一人じゃん。
銀ちゃんには「とりあえず寝る場所ねぇーからソファーで寝ろ。」と言われた。
電気つけてたら大丈夫かな……あ、でも電気代かかるし……
私がむむむっと悩んでいると、
銀「Aチャンこんな時間までなにやってんの?」
「ひぇっ?!」
肩にぽんっと手を置かれ、寒気が足の先から頭のてっぺんまで走った。
だがその正体は、白い浴衣の黒髪ロングの幽霊ではなく、白い髪のくるくるした髪をもつお風呂上がりの銀ちゃんだった。
銀「おい、今俺の髪白いくるくるのって言っただろ。」
「えっ?何でわかったの。」
もしやエスパーっ?!なんて思ったのもつかのま、「口に出てた。」と言われてしまった。
銀「で?こんな時間まで何してたの?」
「いやぁー実はですね、銀ちゃん。私眠れなくなっちゃったんですよ。」
銀「何でだ。」
「神楽ちゃんとついさっきまでこわーい話見てました。」
すると深いため息をついて頭を抱える銀ちゃん。おいおい、当の本人が目の前にいるのにちょぉっと失礼じゃない?
銀「俺は知らね。おやすみ。」
「えええええええ?!?!?!ここで放置?!やだっ!!お願い銀ちゃんっ!!一緒に寝てください!!」
銀「無理に決まってんだろ。一つの布団で大人二人が寝れるわけねぇーよ!!」
「やだっ!!一人じゃ寝れない!!!」
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時