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同居 ページ5

抱きついて確信した。


この匂い、この体格、間違いなく私の知ってる銀ちゃんだ!


「久しぶりだねぇー!」


銀「わかった、わかったから離せ!!」


銀ちゃんが拒否するので、渋々離れる。


するとメガネの男の子が口を開いた。


新「あの……もしかしなくともお二人って……」


知り合いですか?と。


「そうだよっ!何年も前からね。」


そう答えると、「へー」という答えが返ってきた。


銀「つーかなんでここにいるんだよ。お前は引き取られたはずだろ。」


「いやぁーやっぱ何年も離れてると、ふいに逢いたくなるじゃん?」


「引き取られた」というのは、松陽先生がいなくなってからの話だ。


元々私は親とはぐれた所を先生に拾われて、先生がいなくなったタイミングで親は私を見つけたのだ。


私は銀ちゃん達と離れることを断固拒否した。が、銀ちゃんは「これから戦争になるかも知れねぇ。ここは危ねぇーから一旦帰れ。」と私を無理やり追い出したのだ。


銀「……で、探してる途中に大方金がなくなって神楽に拾われたのか。」


「そう!大正解!」


あからさまに嫌そうな顔をしている銀ちゃん。酷いなー。


「でね、でね。なんと私今日からここに住みたいんだけど……ダメ?って、なんでありえない。みたいな顔してるの?」


銀「あのなぁ。急におしかけられても、あっ、そう。なんてなるわけねぇーだろ。こっちは年中金欠で大変なんだよ。」


「大変ってどのくらい?」


私は隣にいた神楽ちゃんに問う。


神「1週間連続卵かけご飯になるくらいは大変アルナ。」


「…だいぶ大変だね。」


そりゃあ断られるわ。私を養う余裕があるくらいなら、1週間連続ご飯と味噌汁と魚くらい食べれるもんね。


銀「まぁ、そう言うこった。ヅラの所でも行け。」


「えー私ママの所より、銀ちゃんと一緒がいい!神楽ちゃんとも仲良くなったし!」


駄々をこねて銀ちゃんと言い合いをしていると、またもやメガネくんが口を開いた。


新「じゃあ、こうしましょう。住む代わりに一緒に仕事や家事をすること。これでおあいこです。」


おお…何を言い出すかと思えば、いい事言うじゃないか、メガネくん!


銀「住むにしたって、色々問題はあるだろ。」


「たとえば?」


そりゃあ、お金はないかもしれないけど……


銀「風呂はどうするとか、下着はどこに干すとか……ブフッ!」


神「銀ちゃんAのことそんなふうに見てるアルカ。マジキモいネ。」

こわーい話。→←再会



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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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