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必死 ページ23

Aside


「はっ……はぁっ……」


万事屋に到着し、いつの間にか駆け足になっていたことに気づく。


まださっきコケたときの痛みは残っているが、それを忘れるくらい必死だったのだろう。


扉の前で深い深呼吸を繰り返し、意を決して扉を開けた。


『ガラッ』


A「ぎ、銀ちゃんっ!!」


玄関を見渡すと、銀ちゃんの靴だけなかった。


いないのかぁ……


廊下をとぼとぼと歩き、リビングに入ると驚いた顔の神楽ちゃんと新八くんの姿があった。


神、新「「A(さん)…!!」」


「神楽ちゃん……新八くん……」


神「今までどこ行ってたアルカ?!みんな心配してたアルヨ!!」


「ごめん……新八くんも…迷惑かけてごめんね。」


抱きついてくる神楽ちゃんをぎゅーっと抱きしめ返して、ニカッと微笑む。


新「よかった。一時はどうなるかと思いましたけどね。……そういえば銀さんとは…」


「まだ会ってないの。どこか出かけてるの?」


新「Aさんを探しに行って、それっきりですけど……」


その言葉につい目を見開いて驚いてしまった。


銀ちゃん……探してくれてたんだ……


「じゃあ、私は今から銀ちゃんを探してきます!!」


神「え、帰ってきたばっかりなのにもう行っちゃうアルカ?」


ショボーンと眉を下げてそう言う神楽ちゃんの頭を撫でる。


「すぐ仲直りしてくるから。ね?」


ニコッと笑うと神楽ちゃんの口角も、自然と上がった。


神「わかったアル。気をつけて行ってくるアルヨ!」


「うん。もし銀ちゃん帰ってきたらここにいてって伝えといて」


先程脱いだ下駄をまた履き直し、扉に手をかける。……が、それは出来なかった。


『ガラッッッ』


「?!」


外側から誰かが扉を開けたからだ。


銀「ゼェハァっ……」


「ぎ、銀ちゃん!!」


そこには先程の私と同じく、息を切らした銀ちゃんが立っていた。

思考→←大丈夫



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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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