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いち。 ページ3

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side まふまふ



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それは第一訓練場での実技の授業中の出来事。


ざわり、空気を漂う小さな精霊達が何か(・・)に向けるように飛び跳ね動き回る。


怖いモノから逃げ惑っているのかと思ったが、じっと見ているとむしろ──



ま「喜んでる…?」



?「何が?」



背後から突然声が聞こえて口から驚きが漏れる。


覚えのある(それ)に頬を膨らませて文句を言っても、適当に流された。



ま「……それで何の用ですか、そらるさん」



そ「拗ねんなよ、まふまふ。相方が空中に “ 喜んでる…? ” って首傾げてたら気になるだろ?」



ま「まぁ、気になりますけども…」



“ でしょ? ” みたいな顔で見てきたそらるさんだったけど不意に真面目な瞳が僕に向いて、



そ「…で、何が()えたの?」



ま「精霊達が何かを歓迎するみたいに動き回ってて──」



話しながら精霊達の方へ視線を戻すと、何か(・・)と目が合う。


“ それ ” は目線の高さは僕と同じなのに足は地面側にない。


つまりは足を上、頭を下にした状態で宙に浮かび僕と目を──



ま「……うわぁぁあああ!!?」



そ「え、ちょ…まふまふ!?」



急に叫んでびっくりしているんだろうけど余裕はないっ!


──けど、こんなインパクトの塊を見てノーリアクションって…。



ま「そ、そらるさん、あれ、あれ…っ!」



そ「……どれ?」



さっきと同じ状態で浮遊してる人型の “ それ ” を指差して存在を伝えるものの、そらるさんはキョロキョロするだけ。


もしかしてアレも──



ま「あ、あの…すみません!」



人間(ヒト)じゃないと分かった瞬間、話しかける難易度が下がった──のに “ それ ” はふよふよ漂うだけで反応がない。


もう一度声をかけると、ぼーっとどこかを見ていた目が僕へ向く。


刹那、ゾワッと鳥肌が立つ。


僕が映ってたのは空虚な闇が閉じ込めたガラス玉のような “ それ ” の瞳。



ま「えっと…あの…」



?「ここに居たんだね、ディザスト」



言葉が喉につっかえた僕と対照的な良く通る渋い声が訓練場の入口から聞こえる。


その主は学園長先生。



学「君達は…Sクラスのまふまふ君とそらる君、だったかな?ディザストと会話をしていたのなら悪かったね、少し借りるよ」



学園長先生がディザストと呼んだ “ それ ” ──否、“ 彼 ” は宙を漂うのを止め、地面へ降り立った。




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胡桃(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます!自分のペースで更新頑張ってください! (2020年4月25日 5時) (レス) id: a401c9d8a2 (このIDを非表示/違反報告)
スーエさん - 失格紋の最強賢者の漫画面白いですよね!!紋章が追加されててより面白くなっていて凄いです!小説読んでます!更新楽しみに待ってます!頑張って待ってます! (2020年3月9日 1時) (レス) id: 36b7e070bd (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃくちゃ好みです!熾天使とかもう私の好み思いっきり当たってますやん(゜ロ゜)頑張ってください! (2019年5月24日 23時) (レス) id: 7ad60a1c01 (このIDを非表示/違反報告)
おせち - 面白いです。更新待ってます! (2019年5月11日 15時) (レス) id: 1cf454f355 (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2018年8月27日 21時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐皇 | 作成日時:2018年6月11日 1時

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