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彼の話はこうだ。
最近この別邸に仕える女中が夜中に出歩くと原因不明の失踪を遂げていると。
そして、誰かが失踪するたびに赤い角の生えた面妖な怪物の目撃情報が入っている。
最初は奉公の娘たちが恋しくなって故郷にでも帰ってしまったのかと思っていたがどうにも人数も多く、行方知れずらしい。
ということだった。
私にはもうわかっている。鬼の仕業だ。と
「それで君の角をみてまさかと思ったのだが…あまりにも聞いていた姿が違うからな。」
今ここで鬼がいることを知らせなければ…
でも、倒す方法を考えなしに言ってしまうなんて愚か者ではないのか。
「君のは髪飾りだとさっきも言っていたし…疑ってしまってすまなかった。」
でも
ゆくゆくはこの人も…いや、もしかすれば、里の人々を見殺しにするも同然だ。
放っておくわけにはいかない。
今私に日輪刀がなくても、力がなくても
頭を使って助けなければならない。
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作者名:koumori666 | 作成日時:2020年4月25日 11時