気づけば隣にきみが。 Ren.N (ページ14)

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もういいや、帰るだけだし濡れても大丈夫！

って思ったけど、雨の勢いはさっきよりも増していて足が止まる。

職員室行ったら傘借りれるかな、、、

廉「ははっ！さっきから表情コロコロ変わってんで？笑傘ないん？」

『そう…なの。笑』

廉「一緒に入ってく？嫌じゃなかったらやけど。」

『え！悪いし、大丈夫！永瀬くん濡れちゃうから』

廉「俺はべつにええから。職員室の傘も多分もう無いやろ？」

どうしようか、、、

グイッ

『わ！ごめん！！』

廉「なんでAちゃんが謝んの？引っ張ったの俺やで？笑」

不意に引っ張られた勢いで彼の肩にぶつかって焦るわたしを見て笑っている。

廉「優太たち行っちゃうから、はよ行くで。」

『…ありがとう』

自然に傘に入れてくれたことにお礼を言うも、近すぎて顔が見れない。

岸「れーん、A―！おいてくぞぉー」

廉「待って、今行くー」

少し離れた場所で待ってくれていた2人の元へ向かう。

肩があたる度に心臓が煩くなるのがわかる。
意識しないようにすればするほど、逆効果で彼のいる右側が熱くなる。

梓「あれ？Aも傘持ってなかったんだ」

岸「なんで男子が持ってて、女子が持ってねーの？普通逆だろ？」

『うっ、、、ごめんなさい(笑)』

梓「女子とか男子とか関係ないから！どうせ優太は置き忘れた傘でしょ？」

岸「はーーーーん。そうゆうこと言うんだ。なら俺先かーえろっ」

梓「え！！待って。ごめんって！入れてよー」

慌てて岸くんに傘に入る梓。もうカップルみたい(笑)

廉「あいつら賑やかやな～。俺らも行きますか。」

『うん。お願いします』

廉「はいよ」

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