気づけば隣にきみが。 Ren.N (ページ13)

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『うわ、雨降ってきた、、、』

部活終わり。

外にでると雨が降り出していて、こうゆう日に限って傘を忘れてくる自分が本当にいやになる。

『あずさー！雨降ってるよ、早くかえろー』

梓「ちょっと待って、施錠の確認しなきゃ」

『ならわたし上確認してくるね』

2階の窓からはグラウンドがよく見える。
サッカー部も野球部もいないグランドはどこか寂しげでがらんとしている。

あれ？だれかいる。

『海ちゃん？』

雨の中傘をさす彼はにこにこ手を振っていて、思わず窓を開けて声をかける。

『今日サッカー部あったの？』

海「雨だから屋内で筋トレしてたー」

『そうだったんだ！お疲れー！』

海「Aも！じゃあ、また明日ね～」

あの周りだけ雨振ってないんじゃないかって思わせるくらい、明るい笑顔をふりまいて帰っていく彼に手を振った。

体育館の鍵を職員室へ返却して昇降口に向かう。

梓「あれ？優太たち、まだ帰ってなかったんだ」

岸「梓たちの声聞こえたからもう来るかなって思って」

梓を待ってたであろう岸くんと、それに付き合っていたのか壁によりかかる永瀬くんがいた。
海ちゃんが帰ってだいぶ経つのに。

梓「あ！優太、傘持ってるじゃん！ちょうどよかった入れて～」

え！雨のこと忘れてたー

梓は先に行っちゃうし。

…どうしようかな。

廉「どうしたん？優太たち先行ってまうよ？」

『あ、ごめん！いこいこ！』

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