62話 ページ19
「えーっと…はい、一人、です…。」
おまわりさんと道から少し外れたところでお話しています。
「お父さんやお母さんは？お家はどこかな？」
うん…はは。
「お父さんとお母さんはいません。親戚のお兄ちゃん(敦くん)のところで、一緒に住んでます。」
それを言うとおまわりさんは多分両親が既に他界してると勘違いしたのだろう。そんなこと聞いてごめんね、と謝りだした。
いや、生きてますよー。
自分から出てきましたからー。
「本当にごめんね？ところで、住んでいるお家はどこかな？」
このまま家に帰るつもりは無いんですよね。武装探偵社に送って頂ければそれで…
あ、いい事思いついた！
「一緒に住んでいるお兄ちゃん(敦くん)は、武装探偵社で働いてるんです。帰ろうにも、お兄ちゃん(敦くん)が鍵を持っているので帰れません。
だから、武装探偵社まで送ってくれませんか？」
【武装探偵社】というワードを聞いた途端、おまわりさんは、はっという顔をした。
やっぱり有名なんですね、私の職場。
「あ、うん。わかったよ。探偵社まで送ってあげよう。」
そういった後、おまわりさんは身に着けていた通信機みたいなので何やら話し、こっちに向き直った。
「じゃあ、行こうか。お名前は？」
「有川Aです。」
私が言った名前をメモ帳にメモするおまわりさん。
「じゃあ行こっか、Aちゃん。」
私はおまわりさんについて行った。
─武装探偵社─
おまわりさんと一緒に探偵社の扉を開けた。私は身長の問題で扉を開けるだけで実はいつも一苦労なので、かなり楽。
扉を開けた瞬間、ナオミさんが飛びついてきてびっくりしました。
「Aさん、無事だったんですわね！お友達のAさんに何かあったらと思い、ナオミ心配しましたわ！」
「ナオミさん、心配かけてすみません…。」
心配してくれてたんだな…。お気持ちが凄く嬉しいです。
次に敦くんが
「Aちゃん大丈夫？怪我してない？マフィアに連れていかれたでしょ？」
「大丈夫ですよ、何にもされてません！
敦くんこそマフィアに胸の辺り刺されてたじゃないですか。大丈夫なんですか？」
「うん、大丈夫だよ！」
その会話を聞いていたおまわりさんは棒立ちでポカーンとしています。
マフィアに連れて行かれたとか、胸の辺り刺されてたとか、そんな会話を社員と交す四歳児はさぞかし異様に写ったことでしょう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーちゃん(プロフ) - 78話のヒロイン達のお話の題名はどのような題名なのですか？ (2019年6月12日 0時) (
レス) id: 32e2eab4af (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂（とよ）(プロフ) - 今更ですが、女医で、せんせいと読む事にしておいて下さい…。 (2019年3月1日 11時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂（とよ）(プロフ) - 鼠ちんさん» なるほど…。今後夢主ちゃんに毒を使わせるときはそうさせていただきます！調べて頂き、ありがとうございます！ (2019年2月26日 20時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 調べました所トリカブトに含まれる毒性物質の致死量は2~6mgだそうで、トリカブトが4mgでもこれだけの量が含まれている事が多いのでそこまで薄めることは専用の機材でもない限り不可能かと思いますの体重1kgに対し0.3mgの鈴蘭はいかがです？いや猛毒には変わりないですが (2019年2月26日 20時) (レス) id: 1616c0402d (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂（とよ）(プロフ) - 今回の様によく知らないくせに使ってる…みたいな所がございましたら、どうぞ現実的なツッコミをいれてくだされば…。 (2019年2月26日 17時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ましゅ麻呂（とよ） | 作成日時：2019年2月22日 19時
