転生したら幼児でした 2

60話 ページ17

と言っても、三人〜四人分なので、そう多くないのですが。

「問題はこれをどう刺すか、なんですよねぇ。」

そうなのです。私ちびっ子なので物騒なもの持った大人の人達に囲まれるとたとえ三、四人といえども対処しきれないところがあるのです。

どうしよ。

どうしよ。

近距離のナイフってこーいうとき使い勝手悪いよね！！

ゲームのキャラクターみたいにかっこいい大剣だったら振り回せばどかーんって敵吹っ飛んでいくのに…。
あれ重そうだから私には振り回せっこ無いけれども。

まぁこんな現実逃避にも近い考えはよろしくない。
取り敢えず足を刺せば行動力削げるかなぁって思ったのだが…。

「一人の黒服さんにまとわりついといて、中々攻撃できないようにする？」

彼らはなんだか既に物騒なもの(銃)を持っていて、しかもこっちに向けている。

いや、物陰に太宰さんいますからそっちにも向けてやってくださいよ。

まぁ銃しか持ってないとかならまとわりついておけばなんとかなる…かな？

うん…もうそう信じよ。

取り敢えず一番手前にいた人に思いっきり接近する。銃口が近いからひやひやします。撃たれないように、その人の周りをちょこまかちょこまか動き回る。
んで、足にざく…。黒服さんが苦しそうな声をあげる。

そこで芥川さんに足を取られていた時の敦くんを思い出したのはまぁ…ね？

その後も何とか頑張って片付けましたが…。

「幼児にはキツいです…。この仕事…。」

汗だくです。もう既に。ハァハァ言ってるところに

「おつかれーAちゃん！

それにしても君、えげつないことやるよねー。四歳児がこれをやるとか、写真にとって色々加工したらホラーになるね。」

太宰さんが涼しそうな顔でニコニコしながらやってきたものなので、イラッときました。

「疲れてるのにそうニコニコしながら近寄ってこられると少々イラッとくるのですが。」

「まあまあ、取り敢えず戻ろう！
あ、私今日は探偵社行かないから！今帰ってもどーせ国木田君に報告書書けって言われるもの。働きたくなーい。」

助けて貰ったから評価は下げないけど…。
ダメ人間ですね。まさに人間失格…。

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