63.キオク ページ13
友達が欲しい、なんて、きっと嘘。
本当はずっと好きになれないままでいました。
…自分のことも、みんなのことも。
○
自分が、何かしらにつけて諦める癖があることを
自覚していました。
例えば、どうしても欲しいおもちゃがあった時。
私は子供らしくねだることをせず、どうせ
手に入らないからいいや、と諦める子でした。
私が考えることなど、他人には伝わらない。
そうやって諦めて、思っていることを口にしない
ような本当に可愛くない子供でした。
小さい頃から私は友達が出来ませんでした。
理由は、私が嘘をつく子だからでした。
「あそこに幽霊がいる、女の人が立ってる。」
そんな気味の悪い嘘ばかりつく、気持ちの悪い
子供でした。
「Aちゃんは嘘つき。」
そう言って何人の子が離れていったことでしょう。
私は幽霊が見えることを人に隠すようになりました。霊感のある私を唯一素直に受け入れてくれていたのは、両親だけでした。
283人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん - 面白いです!続き気になる…更新待ってます! (2月7日 23時) (レス) @page19 id: 460144ffaa (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのバカ - めっちゃ好きです!続きが気になります! (2023年1月10日 11時) (レス) @page19 id: 04cd5210b5 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - すみません…面白すぎます…。嫉妬すら出来ないレベルで…続きまってます!大好きです!! (2022年12月30日 17時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - ものっすごく!お話面白くて素敵です!更新待ってます!高評価とお気に入り登録させていただきました! (2019年3月24日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - えぇ、めっちゃ気になる… (2019年3月6日 23時) (レス) id: ee202a18ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2017年8月18日 23時