51.嵐の中の帰還 ページ1
嵐のなか、今夜の夕飯を近くのコンビニまで買いに行ってくれていたモブたちが、最悪のタイミングで帰ってきてしまった。
「お、おかえりモブ！雨の中ご苦労様だったな。」
「よう、ご苦労さん。あ、もしかして今の会話
聞こえちまってたか？」
「だ、大丈夫だよA。多分律には
まだ聞こえてないと思う、から……。」
盗み聞きみたいになっちゃったね、ごめん、
なんて目をそらし、人差し指で頬をかきながら
申し訳なさそうにするモブ。
「でも、知らなかったな……。そっか
A、律のこと……そっか。」
などと言いながらハハ、と乾いた笑いを
漏らすモブを見れば、今すぐこんな状況に
してくれた鈴木くんをギチギチに追い詰めて
やりたくなる衝動に駆られる。
おい鈴木、何ニヤニヤしてんだ……。
「違っ……バカ鈴木！今すぐ君も訂正しろ！
モブ、それ勘違いだから！別に弟とは何も…」
「僕とは何があったんですか、先輩。」
サーッと背中に寒気が走るのを感じながら
声の方を見れば、不機嫌タラタラな弟が
ドアに寄っかかり腕を組んでこちらを見ていた。
目があった時の恐怖なんて、もう口にして
表せたものではない。
「……弟、これは鈴木くんが全部
わるいんです……私は別に何も……。」
モブの弟の不機嫌な顔で睨まれるのは
本当に怖い。
これ以上目を合わせていたら恐怖で涙腺が
崩壊すると察した私は、目をそらしボソボソ
と言い訳がましくそう口を開いた。
「……鈴木、ちょっとお前こっち来い。」
「は！？なんでだよ律、ちょ、腕引っ張んな！」
律は不機嫌なまま、鈴木くんの腕を
引っ張り廊下の方へと行ってしまった。
「行っちゃったね。A、大丈夫だよ。
僕も協力する。律の好きなものとか教えて
あげるね。」
「……モブ、断じて違うからな。」
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みかん - 面白いです！続き気になる…更新待ってます！ (2月7日 23時) (
レス) @page19 id: 460144ffaa (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのバカ - めっちゃ好きです！続きが気になります！ (2023年1月10日 11時) (レス) @page19 id: 04cd5210b5 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - すみません…面白すぎます…。嫉妬すら出来ないレベルで…続きまってます！大好きです！！ (2022年12月30日 17時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - ものっすごく！お話面白くて素敵です！更新待ってます！高評価とお気に入り登録させていただきました！ (2019年3月24日 11時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - えぇ、めっちゃ気になる… (2019年3月6日 23時) (レス) id: ee202a18ba (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年8月18日 23時
